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まるで鮭のように捨てるところなし! クルマのリサイクルの実態とは (1/2ページ)

まるで鮭のように捨てるところなし! クルマのリサイクルの実態とは

使用済み自動車のリサイクル実効率は約99%超え!

「生者必滅、会者定離は世の習い」……。メーカーで開発・生産されて、世に送り出されたクルマは、いつか必ずその使命を終える日がやってくる。その使命を終えたクルマは、「使用済み自動車」と呼ばれ、全国で年間約340万台(2006年度~2015年度平均)が処分される。

 使用済み自動車の処分というと、スクラップにされて産業廃棄物の固まりになるだけ、と思っているかもしれないが、環境型社会の実現に向け、2005年1月から自動車リサイクル法が施行され、リサイクル・適正処理が自動車メーカー等に義務付けられたことで、じつは使用済み自動車のリサイクル実効率は約99%を超えているのだ。

 その内訳は、下記の通り(公益財団法人 自動車リサイクル促進センターの資料参照)。

①再使用部品

 まず中古部品として再利用される部品が、20~30%ある。エンジン、トランスミッション、ドアやフェンダーなどの外装部品、電装品などは、「再使用部品」として、一番最初に取り外される。

②再資源化部品

 自動車の部品としての寿命は終えていても、資源としてリサイクルが可能な部品は、「再資源部品」として活用される。たとえば、壊れたエンジン、触媒(貴金属が多い)、バッテリー(鉛)、タイヤ、非鉄金属などで、これが全体の約15%。

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