昼の讃岐うどんは「早い、うまい、安い」3拍子揃い
日本の技を注目の新型車で訪ねるドライブ紀行の第2弾。今回は四国・高知まで往復2000㎞のドライブに挑戦した。レポーターは、田舎暮らしのクルマ通、温泉通のレポーター、ソーラー山口さんである。ソーラー山口さんは、ロングドライブ大好きで、住まいの茨城県行方市から京都くらいまでは一気に走るという。前回はマツダ・アテンザで山形県・天童の将棋の駒作り工房を訪問したが、今回は四国・高知へのドライブである。
編集局長から与えられたクルマは、僕の好きなディーゼル車。それも超高級車といえるBMW 523dツーリングのM Sport。最新6気筒ディーゼルのスポーツバージョンだ。なんと価格は853万円。
ボディはマットグレーで「ちょい悪オヤジご用達」の雰囲気満載である。パネルデザインもさすがBMWらしい高級感があり、自動追従、ブレーキなど最新の安全装備があるのは当然で、リヤハッチもリモコンで操作でき荷物の出し入れもラクラクだ。BMWの最近の傾向でイルミネーションのような照明が派手だが、隣の女性には持てるだろうな!?
自宅の茨城県行方市を午前2時に出発した。朝早くというより夜中だな。お昼は800㎞くらい先の香川県で「讃岐うどん」を食す、と決めていたからだ。
いつもの一気走りで東名高速を淡々と走る。このパワフルなディーゼルなら、速度無制限区間のあるドイツ・アウトバーンを時速150キロ以上で巡航できるだろうが、ここはニッポン。新東名には制限速度110キロの区間があり嬉しいが、基本はオートクルーズを100キロ前後にして一気に走ってしまうのが自分の流儀だ。長距離トラック運転の走り方でもある。そういえばまもなく120キロ区間もできるから、それはそれで楽しみである。
このクルマのエンジンは6気筒、2リットルのダウンサイジング・ターボ・ディーゼルだ。最新のMスポーツだが、1800㎏と重いボディだから「M」の称号から期待しすぎちゃダメだろうと思っていたら、これが憎いくらいに軽快だ。とくにわかるのが高速への流入や追い越し時の加速。アクセルを強く踏むと予想以上のビッグトルクでグングン加速する。高速回転になるとエンジン回転の伸びが落ちるのは仕方ないが、それまでのトルクフルなパワーは十分で満足度は高い。
先進のドライビングサポート機能も良くできている。車線維持、自動ブレーキは停止まで追従する。ただし停止から発信はアクセル操作が必要で、すべてオートクルーズにお任せということになってはいないが。こうした機能は私にとって欠かせない装備となっている。長距離ドライブでは疲労感が軽減され、楽しく走れるツールである。
予定通り、お昼には香川県の丸亀に到着。高速を降りて見た目でおいしそうなうどん屋を探す。グーグルで検索するとずらりと出てくるが、目星をつけて、外観を見て飛び込むことにしている。立派過ぎる外観、汚れの目立つ玄関、駐車場にクルマが少ないお店は要注意である。飛び込んだお店は正解で、満足。