軽自動車にも意のままになるモデルは存在する!
3)マツダ・アテンザ
デビューして6年以上が経過するアテンザ。そろそろフルモデルチェンジの時期とも言えるが、マツダは新技術を時期を待たずに惜しみなく投入するというポリシーのもと、現行モデルにも大幅な改良モデルを投入してきている。
アテンザはデビュー当初よりワイドトレッドかつ低重心のパッケージングでコーナリング限界が高くバランスのいい走りを示していた。最新モデルでは次世代技術に繋がるようなベクタリング制御も盛り込み完成度を高めている。
スタイリッシュなボディデザインは一見後席居住性が低そうに見えるが、実際はヘッドクリアランスや足元スペースも十分に確保されており、トランクスルー機能など実用性も高くファミリーセダンとしてお薦めできる車なのだ。
4)ホンダN-BOXターボ
ファミリーカーというジャンルに入れていいか迷ったが、ファミリーにもお薦めしたい車種であることは間違いない。
N-BOXはトールボディの軽自動車で販売台数トップを独走する大人気車なわけだが、じつはその走りはレーシングドライバー目線でも納得できる走りなのだ。
お薦めはターボモデル。わずか660ccの排気量ながらターボチャージャーを装着することで実用上十分以上の動力性能を発揮している。テストコースで試したら140km/hの速度リミッターがあたる領域でもずっと快適に走り続けることができるほど。
ハンドリングに関しては旧モデルのカスタム・ターボがもっとも素晴らしく、ハイルーフにもかかわらず重心が低く感じられる適切なロール設定に感心させられた。
新型が80kgも軽量化され魅力的だが、それに合わせたサスペンション設定がやや柔らか過ぎる。個人的にはN-VANのロール剛性を高めたリヤトーションビームを新型のターボ・カスタムに装着してみたい。