王者カローラを上まわったモデルも
3)スズキ・ワゴンR
それまで、軽といえば、アルトのようなセダンタイプや、軽トラ&軽バンだったのが、いわゆるミニバンスタイルで登場したのは1993年当時としてもビックリな出来事だった。
ただ、ホンダのステップバンがすでに形にしていたので、真似したという声もあったが、バカ売れ。当時の王者、カローラの販売台数を上まわったこともあった。
4)スバル・レガシィ・ツーリングワゴン
文句なしのステーションワゴンの王者。1989年に登場した初代は、バブルはもちろん、RVブーム、そしてアウトドアブームにも乗って大ヒット。クルマ自体も、それまでバンベースの乗用車しかなかったのが、ワゴン専用設計としていたのが画期的で出来もよかった。
富士重工(当時)を倒産の危機から救ってくれた立役者でもある。当時、ワゴンの専門誌『アクティブビークル』をめくりながら、広報マンがレガシィが紹介されているページを付せんを付けるのが楽しみといっていたのを覚えている。ちなみに毎号1/3ぐらいがレガシィの記事だったからそりゃ喜ぶよな、だ。
5)いすゞ・ジェミニ
ファミリアもそうだったが、FFというのは1980年代、先進であり、小型車において画期的な革新的技術だった。おかげで車内が広く取れたりしたのだが、いすゞのジェミニも同じく、1985年に登場した2代目はFFジェミニとして大ヒット。
ペパーミントグリーンなどのポップなボディ話題になった。さらに街の遊撃手のコピーで、パリの街や地下鉄のホームを自由自在にドリフトしたりして走りまくるCMも大いに話題になって、販売を後押し。ちなみに映画007のスタント担当、レミー・ジュリアンが運転を担当している。今でもYouTubeで見られるのでぜひ。