国内主要レーシングコースでタイムアップを確認
足まわりにも全面的に手が入れられている。ZF製のダンパーはノーマルの電子制御式からメカニカルな車高調整式に変更。だが減衰力は伸び・縮み側とも調整できる2WAYタイプで、フロント側はさらにキャンバーの調整も可能にした。
タイヤは前後とも245/30ZR20のミシュラン・パイロットスポーツカップ2だが、ホイールはフロントが20×9Jインセット52、リヤが20×8.5Jインセット53の鍛造アルミホイール「MDCF」。フロント側のホイールを太くすることで、直進安定性を高めている。
これらの結果、同じタイヤ&ホイールを履いたノーマルに対し、筑波サーキット・コース2000で約1.4秒、富士スピードウェイ・レーシングコースでも約1.5秒、ラップタイムを短縮している。
このRC20GT、今夏発売を計画しているが、これまでのモデルのようにコンプリートカーとしての販売ではなく、ユーザーに車両を持ち込んでもらい各パーツを後付けするパッケージ販売の形式を採る予定。ノーマルが450万円超の値札を提げるシビックRをRC20GTへとフルチューンすれば1千万円オーバーとなる見込みだが、その価値は充分以上にあるはずだ。
だが、もっと手軽にシビックRをチューニングしたい人のために、RC20GTとは別に、従来通りの単品販売用パーツも設定する予定。それらを装着した無限シビックRも、RC20GTのすぐ横に、乗り込み可能な状態で展示されていた。