ハチロクの再来と噂されたがフツーのセダンだったモデルも
前評判はとてもよかったのに、実際に発売してみたらパッとしなかった例というのはよくある。今回は、そんな“前評判だけグルマ”にスポットを当ててみよう。
1)日産ステージア
同じRB型を積むということで、GT-Rワゴンが登場と言われて大いに盛り上がったものの、GT-Rの2.6リッターツインターボに対して、2.5リッターのシングルターボで登場。
のちにGT-Rのパワートレインを移植した260RSが出たが、遅かったというか、ワゴンでそんなことをされてもやり過ぎ的な扱いでしかなかったのは残念。不人気とまではいかないものの、フツーの売れ行きだった。
2)トヨタ・アルテッツァ
ハチロク(AE86:トヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ)の再来。FRを採用したスポーツセダン。さらにはBMWの3シリーズを念頭に置いて開発(事実)という前評判だったが、そこそこスポーティなセダン程度で、3シリーズにもほど遠かった。楽しさはまずまずだったが。
3)マツダRX-8
RX-7の後継車か? と前評判は上々だったが、薄々違うクルマだろうとも思われていたのもまた事実。プロトタイプとなるモーターショーのコンセプトカーを見ればそれは明らかだったが、出てみるとやっぱり物足りなさ過ぎ。よく言えばジェントルなスポーツモデルだったが、ターボもなく、観音開きドアもアイディアものとはいえ、中途半端で人気は出ず。