かつてはベージュや深紅! シカゴショーで感じたアメ車の内装色へのコダワリ (2/2ページ)

シカゴショーでは明るい内装色がいまだ多く見られた

 筆者が20代のころ、南カリフォルニアでたまたま格安でキャデラックが借りられるとのことで、7代目のFFとなってしまったが、グレーのドゥビルを借りた。そのクルマの内装色が深紅だったのをよく覚えている。20代でボロボロのTシャツにジーンズという出で立ちで友人とロサンゼルスのフリーウェイを走っていると、自動車窃盗団と勘違いされたのか周囲からジロジロ見られた。明らかに身の丈にあっていないチョイスだったようだ。

 話を戻すと、東西沿岸部でのいまどきのオートショーでは、ベージュや深紅の内装色をおよそ見かけることはなく、欧州車を意識したのか黒が圧倒的に多い印象を受けた。それは近年ではメルセデスベンツやBMWなどをライバル視するキャデラックでも同様の傾向だった。

 しかしシカゴショーではキャデラックでも、エスカレードはまだしも、XT5でもベージュ内装色の展示車があり、最新SUVのXT4でもシートやダッシュボードの一部がベージュになっていた。さらにフラッグシップセダンのCT6にいたっては、ドアトリムやダッシュボード、センターコンソールの一部ではあるが、深紅を使っていた。

 ほかのブランドでもベージュもしくは、それに近い明るい色調の内装色の展示車が目立っていた。沿岸部に比べればカーライフも保守的傾向が目立つ中西部。まだまだ明るい色調や深紅の内装色が喜ばれるのかと、アメリカ車が大好きな筆者はホッと胸をなでおろすとともに、やはりアメリカという国は広大な国土もあるが、ひとくくりにはできないなあと改めて感じた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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