日常でも使えそうなおしゃれピックアップ!
そしてもう一台、ワイドボディの「ジムニーシエラ」をベースにした「ピックアックスタイル」は、DIYなどの趣味や生活のさまざまな場面で役立つよう、後席と荷室の代わりに荷台を備えたモデル。
汚れた荷物でもそのまま荷台へ積み込めるよう、フロントドアより後ろ側のボディを軽トラック「スーパーキャリイ」のリヤセクションから流用して変更。独自のピックアップスタイルとしたうえで、ルーフ部には作業灯、前後バンパー下部には強固な牽引フックを装着して、作業時の使い勝手を大幅に向上させた。
室内はホワイトを基調としつつ、ステアリングホイールのグリップやシートのサイド部にイエローの本革を採用。シート中央はチェック柄のファブリックとして、イエローのボディカラーとウッドパネルを組み合わせたエクステリアと共通の華やかなイメージを持たせている。
スズキによればこの2台はあくまでも、新型ジムニーとジムニーシエラが持つ世界観の広がりを提案するスタディモデルとしているものの、両車に盛り込まれたアイデアの一部は、今後バリエーションを拡大するうえでのベースとなる可能性は充分にあるという。
とはいえ、今年1月から増産体制に入ったものの劇的な納期短縮には至っておらず、それが解消されないうちに新たなモデルを追加することは考えにくい、というのが現実だ。しかしそれでも、「スペーシアギア」をはじめとして独創的なモデルを数多く生み出している現在のスズキには、恐らくまた20年もの長きにわたるであろう新型ジムニーとジムニーシエラのモデルライフの中で、両車のアイデアいずれ市販モデルとなって具現化されることを期待せずにはいられない。