ショーファーカーをスポーティにカスタム! 世界に2台のセンチュリーGRMNを展示【大阪オートメッセ】 (2/2ページ)

今後の展示予定はナシ!

 そもそもセンチュリーのようなクルマをカスタマイズするきっかけは何だったのか? じつは2017年の東京モーターショーでの、豊田章男社長のトークショーでのコメントがきっかけだったという。

 このとき豊田章男社長は、「3代目センチュリーは、すごくフォーマルなクルマとして出来上がりました。これだけ完成度が高いので、今度は私(豊田社長)が乗れるような、ちょっといかしたGRMNを作りたい」と語り、そこから実際の開発に発展したのだ。

 言うまでもなく、センチュリーはショーファーカー。「ショーファー」とは、フランス語で「お抱え運転手」という意味で、オーナーの乗車ポジションは後席が基本のクルマ。いわゆるドライバーズカーとはある意味対極にあるわけだが、「センチュリーGRMN」ではショーファーカーとして後席に乗ればもちろんコンフォート。ハンドルを握っても楽しく、傍からもスポーティに見える、GRの意志を持ったクルマに仕上げている。

 GRMNということで、パワートレイン系まで手を入れるのが基本だが、この「センチュリーGRMN」に関しては、「必要十分なレベルに達しています」というだけで、詳細なことは明らかになっていない(おそらく、パワートレイン系はノーマルのまま)。

 ボディの輝きも尋常ではないが、もともとセンチュリーは7層塗装で、すごく艶のある塗装なので、ボディ本体の塗装はベース車のまま。ただし、追加したエアロパーツは、銀幕を張ってその上に色を重なる、特殊な銀鏡塗装をトヨタとしてはじめて採用。

 前記のように、今回の大阪オートサロンのようなイベントを別にすれば、「センチュリーGRMN」は普段豊田社長や副社長の移動に使われているので、どこかのショールームなどに展示される予定は基本的にない。

 ひと目実車を見ておきたいという人は、大阪オートメッセの会場に足を運ぶか、愛知県豊田市のトヨタ本社か、東京文京区のトヨタ東京本社周辺に行けば、ひょっとしたら街中を走っている「センチュリーGRMN」を見かけることができるかもしれない!?


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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