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東名高速で見かける不思議な横断幕! ドライバーに「市」をアピールする目的とは (2/2ページ)

東名高速で見かける不思議な横断幕! ドライバーに「市」をアピールする目的とは

SNSでもたびたび話題になる謎の横断幕

 日本の物流の大動脈、東名高速。その東名高速の神奈川エリアにちょっと気になるスポットがある。それは東名高速を跨ぐ陸橋にある、綾瀬市と大和市をアピールする横断幕!!

 両市にある、「綾瀬バス停」と「大和トンネル」は、東名高速を代表する渋滞の名所として名高いが、同時に「神奈川県のほぼ真ん中 綾瀬市」「子育てしやすいまち あやせ」「70代を高齢者と呼ばない街 大和市」「年300万人来館シリウス 大和市図書館」「日本一の図書館のまち 大和市」などといったキャッチコピーが陸橋にかかっていて、ドライバーたちから注目されている。

  

 観光地などで、「ようこそ○○市へ」といった表示なら目にすることもあるが、綾瀬市と大和市のこのアピールの仕方は、かなりレアなケース……。

 両市は隣接しているので、ライバル関係? もしかすると何かを張り合っているのかも知れないし、なによりこの横断幕のよる街アピールは、どちらの市が先にはじめたのか? 思い切って、両市の市役所に確認してみた。

 まずは綾瀬市役所から

Q1 東名高速で見かける綾瀬市をアピールする横断幕ですが、あれはいつ頃からはじめられたのでしょうか?
A1 平成27年からです。

Q2 お隣の大和市でも、同じように東名高速の陸橋に横断幕を張って、市のアピールを行っていますが、この試みは綾瀬市、大和市で連携してはじめたのでしょうか? それともどちらかが先行する形で?
A2 大和市の横断幕がいつからはじまったのかは、存じておりませんので、どちらが先だったかは……、スミマセン。

Q3 こういった横断幕を掲げるきっかけというか、目的は?
A3 各種の調査から、綾瀬市の知名度が低いということがわかりまして。綾瀬というと、私どもの綾瀬市より、東京メトロ(地下鉄)の駅がある、東京都足立区の綾瀬を連想される方が多いので、神奈川県の綾瀬市の存在をアピールしたいと考えてはじめた企画です。交通量の多い、東名高速に横断幕を掲げることで、県内の他市の皆さんや、東名高速を利用する関東近県の方々、全国の皆さんにも綾瀬市のことを知ってもらおうというのが狙いです。

Q4 この3年間での横断幕によるアピール効果で確認できていることはありますか。たとえば人口が増えてきたとか。
A4 人口云々など明確な数字で分かる効果は把握できていませんが、SNSなどでもたびたび話題になりましたし、ほかの自治体からの問い合わせもいただいているので、それなりの注目度はあるようです。

Q5 最後に費用なのですが、あの陸橋に横断幕を張るために、NEXCOに広告料とかを支払っていたりするのでしょうか?
A5 陸橋の管理は、綾瀬市が行っているので、広告料は発生していません。横断幕を作るための実費や保険料、点検などのコストだけです。もちろん横断幕を張るにあたっては、中日本高速道路(NEXCO中日本)さんと連絡を取り合いながら行なっております。

 綾瀬市内の東名高速にかかる5本の陸橋にそれぞれ横断幕を掲げていて、じつは平成30年の11月にリニューアルしたばかりなのです。東名高速を利用される皆さんには、これからも注目してもらえるとうれしいです。

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