累計販売台数の世界記録をもつスポーツモデルも
3)マツダ・ロードスター
国産のライトウェイト2シーターとして1989年に登場したロードスター(当時はユーノスロードスター)も唯一無二の存在であり、爆発的な販売台数こそ記録しないものの、このジャンルでは一人勝ち状態といっても差し障りないだろう。
言うまでもなく海外メーカーにも多大なる影響を与えたロードスターは、今年でついに30周年を迎える。前述する一人勝ち車種に対してライバル車種をぶつけてきたトヨタも、MR2をライトウェイト2シーター化したMR-Sを1999年にリリースしたが、ロードスターの牙城を崩すまでには至らなかったのである。
4)スズキ・ジムニー
言わずと知れた軽乗用車の本格オフローダーであるジムニーも、ライバル不在の一人勝ち車種だろう。過去には三菱のパジェロミニやダイハツのテリオスキッドといった軽オフローダーも存在していたが、気付けばどれも絶版車となり、現在はジムニーのみが残る状態となってしまった。
ライバル車種が消えていくなかでジムニーが生き残った理由のひとつとして、ジムニー自体がプロユースをターゲットにしたクルマづくりをしているということが挙げられるだろう。実際に狭い山道を走る林業や、豪雪地帯を業務で走り回るユーザーに対して、真摯に向き合ったクルマづくりをしており、そこが評価されているのだろう。もちろん、現在販売中の現行モデルもこの大前提は変わっていないのだ。