燃費重視だけじゃなくて走行性能も高めた点は◎
ここまで読むと、褒めてるんだか批判してるんだかわからないかもしれない。その通りで、クルマとしては相当頑張っていると思うけれど、商品として高すぎる。280万円くらいのスターティングプライスで、しかも昨今人気筋のクロスオーバー(ワイドフェンダー付けて少し車高上げる)などのバリエーションあったら案外成功すると考えます。
乗った感じだけれど、基本的に同じシステムを使う日産のe-POWERにそっくり。アクセル踏めばモーターパワーで走り出し、その後はエンジンで発電機を稼働させ必要なだけの出力を供給する。前述の通り高速巡航になるとエンジンと駆動軸を直結。燃費稼ぐ。システム出力151馬力ということもあって絶対的な動力性能は普通の2リッターエンジン並。
低回転域のトルク感やアクセルレスンポンスなどで勝るため、けっこう元気よく走ってくれる。唯一の課題は街中を30〜50km/hで走っているときにエンジン音&振動が少しばかり賑やかなこと。それ以上の速度域になると、さまざまな音に紛れてしまうので気にならなくなります。そいつを除けばモンクなし。良いクルマだと思う。
気になる燃費はドライバビリティを重視したためプリウスより5%程度悪い。街中を普通に乗って22km/L前後です。個人的には「まったく問題なし!」と考えます。このくらい燃費良ければドライバビリティを優先させるべきでしょう。繰り返しになるが、もう少し価格を抑え、インサイトならではの魅力を出せれば案外売れるような気がします。