コネクテッドカーの登場でクルマが注目の的に
カジノリゾートのメッカ、米ネバダ州ラスベガス。この地は、『コンベンションの街』という顔も持っている。年間を通じてさまざまなコンベンションが開催されているが、もっとも集客数が多いのが毎年1月上旬に開催されるCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)だ。
そもそもCESは家電を中心とした見本市で、大量消費型の経済が世界でもっとも早く拡大したアメリカ国内市場向けに始まった。その後、PC(パーソナルコンピュータ)が普及すると、IT系企業の出展が増え、世界各国からバイヤーが集まってきた。
そんなCESで最近、ショー会場での主役に踊り出たのがオートモーティブ関連だ。その昔、CESのオートモーティブといえば、カーオーディオが主体で、その後のカーナビへの関心が高まったが、ショー全体として見れば出展件数は少なく、来場者の関心もあまり高くなかった。ところが、2000年代後半になり、スマホが登場するとCESでのオートモーティブの重要性が徐々に高まってきた。いわゆる、コネクテッドカーの登場だ。
さらに、2010年代に入ると自動運転に注目が集まり、欧米、韓国、そして日本の自動車メーカーの出展が相次いだ。