EUの燃費規制を達成しないと巨額の罰金を科せられる
これまた理由は簡単で、EUで燃費規制の実施が予定されていて、それを達成しないと、巨額の罰金を科されるからだ。
そのCO2排出量目標値は、全体の平均で95g/km。燃費に直すと27.6km/Lになる。本当のこのまま実施されるかは不透明だが、一応今のところこうなっている。
こんな厳しい規制が実施されるのはEU域内だけで、その他の地域は関係ないが、このグローバル時代、EU域内の販売から撤退するわけにもいかない。もちろん欧州メーカーは地元だから逃れられない。それで、新規の大排気量NAエンジンの開発は、全世界でほぼストップ状態になっている。
メーカーごとの目標値は、車両重量やサイズ、年間生産量などから算出されるので、少量の大型車を生産しているメーカーは目標値が緩くなるが、それでも現状から考えれば、非常にムリめな数字をクリアしなければならない。
罰金額は、たとえば最大手のフォルクスワーゲングループだと、年間1000億円レベルに達するといわれる。そんな大ピンチが2年後に迫っているのに、大排気量NAエンジンなんか新たに開発してる場合じゃないだろ! ということだ。
しかし、ランボルギーニだけは、大排気量NAエンジンのまま突き進む! と宣言している。罰金を払ってもこのままで行きます! と。つい、ランボルギーニに拍手喝采を送りたくなりますね。