燃費なんて気にしないファンも多いのに……大排気量NAエンジン車が絶滅の危機に晒されるワケ (2/2ページ)

EUの燃費規制を達成しないと巨額の罰金を科せられる

 これまた理由は簡単で、EUで燃費規制の実施が予定されていて、それを達成しないと、巨額の罰金を科されるからだ。

 そのCO2排出量目標値は、全体の平均で95g/km。燃費に直すと27.6km/Lになる。本当のこのまま実施されるかは不透明だが、一応今のところこうなっている。

 こんな厳しい規制が実施されるのはEU域内だけで、その他の地域は関係ないが、このグローバル時代、EU域内の販売から撤退するわけにもいかない。もちろん欧州メーカーは地元だから逃れられない。それで、新規の大排気量NAエンジンの開発は、全世界でほぼストップ状態になっている。

大排気量NA

 メーカーごとの目標値は、車両重量やサイズ、年間生産量などから算出されるので、少量の大型車を生産しているメーカーは目標値が緩くなるが、それでも現状から考えれば、非常にムリめな数字をクリアしなければならない。

 罰金額は、たとえば最大手のフォルクスワーゲングループだと、年間1000億円レベルに達するといわれる。そんな大ピンチが2年後に迫っているのに、大排気量NAエンジンなんか新たに開発してる場合じゃないだろ! ということだ。

大排気量NA

 しかし、ランボルギーニだけは、大排気量NAエンジンのまま突き進む! と宣言している。罰金を払ってもこのままで行きます! と。つい、ランボルギーニに拍手喝采を送りたくなりますね。

  

  

大排気量NA


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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