指定空気圧を基準に0~+20kPaの範囲内での調整が望ましい
その場合、前記の自然漏れによる空気圧低下を考慮して、指定空気圧を基準に、0~+20kPaの範囲内で調整・管理することをタイヤメーカーでも推奨している。
「0~+20kPaとあるが、指定空気圧より高い分にはOKなのか」と思うかもしれないが、空気圧は低いよりは高いほうがはるかにタイヤに優しい。もちろん、タイヤごとに最大空気圧は決まっていて、サイドウォールに「340kPa MAX.PRESS」などと書いてあるので、限界はある。
もっとも、この数字は走行用ではなく、タイヤ交換のビート上げ作業時の目安で、走行用としては、冷間で指定空気圧の120%ぐらいまでがいいところだろう。
空気圧は低いよりは高い方がいいといったが、空気圧が過多でも以下などのデメリットがある。
・偏摩耗の発生(センター摩耗)
・乗り心地の悪化
・接地面積が減ることによりグリップ力が低下
・縁石などでの損傷を受けやすい
ベストはやはり指定空気圧から、0~+20kPaの範囲。そして、月に一度は空気圧点検を実施すること。これに勝る王道はない。