隠れたスポーティミニバンも存在!
3)トヨタ・アイシス
同車のミニバン、ウイッシュをベースに助手席側のセンターピラーを廃した(正確にはドア側にセンターピラーを内蔵している)「パノラマオープンドア」が最大の特徴となっているアイシス。そのため、子供やお年寄りの乗り降りがしやすく、日常の使い勝手は非常に高いモデルと言えるだろう。
しかし、カスタマイズのベースとなりやすいトヨタのミニバンのなかにあって、おとなしい印象のアイシスはその対象にならず、中古車市場でも比較的安価に狙うことができる。また2004年のデビューから2017年の生産終了まで、13年間にも渡って販売されていたこともあり、タマ数が豊富というのも嬉しいところだろう。
4)三菱グランディス
1983年に登場した初代シャリオの流れを組むミニバンであるグランディス。初代から数えれば4世代目となるが、シャリオ→シャリオグランディス→グランディスと代を重ねるごとに正式名称が変わったモデルでもあった。
エクステリアやインテリアなどには日本独特の美をイメージさせる曲線が多く用いられ、グレードを問わず、エクステリアスタイルやインテリアスタイル及び基調色、乗車定員などを自由に選択できる「カスタマーフリーチョイス」が設定された意欲作であったが、デビュー翌年に発覚した三菱ふそうリコール隠し問題も影響し、販売は低調に終わってしまった。
しかし、じつのところ三菱らしいマジメなクルマづくりがなされており、同クラスのホンダ・オデッセイをしのぐ動力性能を持ち合わせていた隠れたスポーティミニバンだったのである。