あくまでエンジン主体? クルマの電動化に消極的にみえるSUBARUの戦略とは (2/2ページ)

スバルは電動化技術に強い! 過去にはEVも生産

 さらに富士重工業時代まで遡れば、クルマの電動化についてはトップランナーだったこともある。2000年前後からバッテリーを含めた開発を進めていた。2002年にNECと自動車用リチウムイオン電池を開発する合弁会社を設立、独自のラミネート型バッテリーを製造していたこともあった。そのテクノロジーは、のちに日産とNECなどによる合弁会社に継承されたことは知る人ぞ知る話だ。

 さらにスバル独自の軽自動車「ステラ」をベースにした電気自動車「プラグイン ステラ」については少量ながら販売した実績がある。むしろクルマの電動化に積極的だった時代もあるのだ。結果として、独自でのバッテリー開発などから手を引いたのは、企業規模としてリソースを内燃機関に集中したほうがベターという当時の経営判断によるものだが、そのまま続けていれば、電気自動車のトップランナーでいたかもしれない。

 もっとも「ステラ」の電気自動車を続けていたとすると、似た響きの電気自動車メーカーの存在もあって、誤解や混乱のもとになったかもしれない……。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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