走るたびにアドバイスがもらえ着実に成長できる
講習が終わり、続いて行われたのはパイロンスラローム&慣性ドリフト。
講習会場から次のレッスンが行われるコースへ移る際は先導車が先頭を走り、連なって移動した。これ以降の移動の際も同じ方法がとられる。富士スピードウェイの場内は広く複雑だが、それほど多く来たことがない私でも動きに迷うことがなく、この配慮はとてもありがたかった。
スラローム会場に到着するとまずコースや走行方法の説明。この日はひとり3回の走行ができ、パイロンスラロームと慣性ドリフトのどちらを行うかはその都度選択が可能。初参加者はパイロンスラローム、上級者には慣性ドリフトが推奨された。
慣性ドリフトを練習するひとには、リヤを流しやすいように、リヤタイヤだけが水がまかれた路面に乗り、前輪はドライ路面を走行できるような半円状のコースが設定されている。
一通りの説明が終わるとコースを完熟歩行、中谷さんと吉田さんによるデモンストレーションを見たあと、先導付きでコースを走行。
じつは別のドライビングレッスンで初めてジムカーナを体験した際、敷地に並べられた大量のパイロンにどこが自分のコースかわからなくなり、別のコースに侵入してしまったという黒歴史を持つ私。
このレッスンでは丁寧にコースを教えてもらったうえで、先導付きの慣熟走行までさせてもらえたため、そんな私でも不安なく走行できた。
そしていよいよひとりずつ走行。私は3本ともパイロンスラロームに挑戦した。1本目はおっかなびっくりの37秒。「パイロンの近くを通ることを意識して、次はもっと思いっきり走ってみて!」と吉田さん。
このように走行後はタイムを教えてもらえるうえ、中谷さん、吉田さんから次の走行に向けてのアドバイスがもらえるのだ。ちなみにこの日、吉田さんが現行WRX STIで叩き出した参考タイムは25秒!
2本目はラインを意識し、勇気を出してアクセルを踏み、なんとか30秒フラットまで縮めることができた。じつに7秒の短縮だ! 「ラインはいい感じ! 次はVDC(横滑り防止装置)を切って挑戦してごらん」と言われ、不安がる私をよそに吉田さんの手によってVDCがオフに……!
ギヤチェンジのタイミングなども教えてもらい、最後の走行に移る。その甲斐あって3本目は自己ベストの29秒をマーク。「ラインも思い切りも良くなってるよ!」と吉田さん。走るたびに指導やアドバイスが受けられ、次の走行の目標が設定できるため、1本走るごとに成長を実感できた。やはりスポーツ走行は楽しい!