3D映像で駐車をサポートする装備をもった軽自動車も
3)スズキ・スペ—シア
続いては、走行中の安全性はもちろんだけど、車庫入れとか駐車場から道路へ出るときとか、ヒヤリとすることが多い場面での安全性を高めてくれる装備が手厚く揃う、スズキ・スペーシア。
単眼カメラとレーザーレーダーで車両や歩行者を検知して、「衝突被害軽減ブレーキ」や「ふらつき警報機能」、前進だけでなく後進でも作動する「誤発進抑制機能」など、万が一への備えも万全なんですが、メーカーオプションとなる「全方位モニター用カメラパッケージ」装着車は、クルマの前後に設置された4つのカメラで、自分のクルマを真上から見たように映し出してくれて、車庫入れに威力を発揮。
それだけでなく、狭い道でのすれ違いに便利な「助手席側サイド映像」や、見通しの悪いT字路などで近づく歩行者を知らせてくれる「左右確認サポート機能」があるのも安心です。
また、軽初の機能としてクルマの周囲360度を立体的に表示する3Dビューなど、見たいところがシッカリ確認できるのが助かるんですよね。バックカメラが搭載される軽自動車もたくさんあるんですが、表示画面がルームミラー内に埋め込まれているものが多いのです。それだと小さくて画像も粗く、結局よく見えない、ということになりがち。スペーシアは大きなモニターというのもポイントです。
4)ダイハツ・ミライース
さて最後は、先進の安全装備がもっともリーズナブルな価格で手に入る軽自動車、ダイハツ・ミライース。
車両だけでなく歩行者も認識して作動する、ダイハツ最新となる第3世代の「スマートアシストⅢ」が、約90万円のB”SAⅢ”から標準装備されています。衝突警報機能は対車両で約4〜100km/h走行時、対歩行者は約4〜50km/h走行時で作動。その後、事前ブレーキ、被害軽減ブレーキアシストと作動し、いよいよ衝突が避けられないとシステムが判断した場合は、強いブレーキで減速させる緊急ブレーキが作動します。その作動条件は対車両が約4〜80km/h走行時、対歩行者が約4〜50km/h走行時ということで、これがあればかなり安心感が高まりますよね。
加えて、ペダルを踏み間違えた場合に急発進を抑制してくれる「誤発進抑制制御機能」は前方と後方どちらも作動します。また、縦列駐車の時などに車両四隅のセンサーで障害物を教えてくれる、軽初の「2コーナーセンサー」も頼もしい装備です。
こうして見てくると、軽自動車の安全装備はどれも同じように思えて、しっかりチェックするとそれぞれちゃんと違いがあることに気づかれたと思います。あれもこれもと全部を装着しなくても、皆さんのクルマの使い方に合わせて、ベストな安全装備がついた軽自動車を選ぶことが大切。ヘビーユーザーさん、ご近所チョイ乗りさん、運転ビギナーさんと、ここで今いちど自分はどのタイプで、どんな安全装備がマストかな、というのを考えてみるといいですね。先進の安全装備で、楽しいカーライフを手に入れましょう!