高齢の両親に薦めるならコレ! 200万円以下で安全装備充実の国産新車5選 (1/2ページ)

高齢者が起こしがちなミスをカバーできるクルマをピックアップ

 最近、高齢者のペダル踏み間違いによるいたましい事故のニュースが頻繁に報じられ、高齢者による事故が増加傾向にあるが、若くしても人ごとではない。日々クルマを運転している両親が高齢の場合、親がいつ同じような事故を起こすとも限らないからだ。

 そこで、高齢の両親に薦められる100万円台の安全装備が充実したクルマをピックアップしてみた。高齢の両親がクルマを買い換える希望があれば、ぜひとも相談に乗り、より安全で事故を起こしにくいクルマを薦めてほしい。

 基本は「サポカーS ワイド」=安全運転サポート車であること。同じサポカーでも「サポカーS ワイド」は“対歩行者”機能を持つ自動ブレーキはもちろん、高齢者が乗るクルマにはぜひとも装備したいペダル踏み間違い時加速抑制装置や、“うっかり車線はみ出し”を防止する車線逸脱警報、夜間の安全視界を確保するオートライトなどを装備したクルマを指す。

1)スズキ・ソリオ

 高齢の両親が元気はつらつで、お友達を誘ってドライブに出掛ける機会が多いというなら、後席の乗降性にも優れたコンパクトなスライドドア車がいい。スズキ・ソリオは意外なほど走行性能が良く、低床による後席乗降性や全方向の視界に優れるだけでなく、スズキ・セーフティサポートとして後退時ブレーキサポート、誤発進抑制装置、ハイビームアシスト、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能 ACCなどを装備。ACC=アダプティブクルーズコントロールは前車との車間距離を一定に保ってくれるため、追突事故を未然に防ぐプレ自動ブレーキの役割を果たすので、常時ONにしておくよう、両親に教えてあげたい。

 もちろん、購入すべきグレードはスズキ・セーフティサポート装着車。燃費性能にも優れるマイルドHVは約180万円からあるが、できれば約184万円となる駐車時の接触事故防止などに効果的な全方位モニターカメラパッケージ装着車がベスト。

 自動車事故対策機構(NASVA)と国土交通省が発表した2018年度前期のJNCAP自動車アセスメントの結果では、このスズキ・ソリオが最高評価のファイブスター賞を獲得した1台となっている。

2)ホンダ・グレイス

 根っからのセダン派というなら、フィットベースのコンパクトセダンのグレイスもいい。最新のフィット、グレイスは見違えるほど走行性能、快適性が高まり、国産コンパクトセダン最上の1台。

 HVが本命だが、100万円台の価格帯では約177万円のガソリンLXが射程に入るものの、ホンダセンシングはオプション。必ず装着する前提でお薦めしたい。

 となれば、歩行者衝突回避支援機能、誤発進抑制機能、車線逸脱抑制機能、車線維持支援システム、ACC、オートハイビームなど先進安全支援機能てんこ盛り。3BOXスタイルは事故の際の安全性もより高いはずである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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