脱出不能でパニック! クルマで狭路に迷い込み身動きがとれなくなったときの対処法とは (2/2ページ)

自動車保険のロードサービスでは対応外になることも

 一方、保険会社のロードサービスのオプションはどうかというと、レッカーサービスはどの保険会社のロードサービスにも含まれているが、雪道ぬかるみ等スタック時の救援等には対応していないケースがほとんど。狭路からのレスキューが、レッカーサービスに含まれればラッキーだが、後者の扱いになるとNGに。これは自分が加盟している保険会社に確認してみるしかない。

 ちなみに、筆者が加入している東京海上日動の担当者に確認してみたところ、「ロードアシストの車両搬送サービスは、事故や故障で『走行不能となった場合』を想定しているので、どこにも接触していない状況で、クルマ本体にトラブルがなければ、保険対応の対象外になるのでは」、とのことだった。

 また上記のニュースでは、警察が出動して対処しているが、狭路からの脱出アシストは、本来警察の仕事ではないはず。ドアが開かない、左右を壁で挟まれた、崖から落ちそう、などの、レスキュー隊の出動が必要な場合以外は、警察や消防に頼るのは筋違いではなかろうか。

 もっと単純に、バックが苦手、切り返しが苦手というだけで、運転スキルだけで何とかなるなら、家族や友人知人の手を借りて、ということも考えられるが、それも時間とコストが見合う場合に限られる。

 困ったときは、やはりプロの手を借りるのが一番。それ以前に、狭路にハマらない状況判断、車両感覚を身につけて、そうしたトラブルを引き起こさぬようにするのが肝要だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報