アイスバーンや坂道など市街地を中心に実力を発揮!
2018年登録車販売台数ナンバー1となった、日産ノートのe-POWERに昨年の7月、4WDモデルが追加されたのをご存じだろうか? 冬期路面での実力に大きな期待が持てたので、今回は雪を求めて北海道に行き試してきた。
順を追って話そう。まずは、完全なる電気自動車のリーフや、1.2Lエンジンを発電機として搭載して、電気モーター駆動で走るe-POWERが、アイスバーンを含めた冬路面で予想以上の実力を示す事実をご存じだろうか? 電気モーターの持つ可能性は大きく、瞬時に微妙なトルク調整ができる電気モーターは、ガソリンエンジンなどではできない制御が可能。
それはタイヤが滑ったら積極的に駆動トルクを落としてグリップ回復を早められるのは当然として、そもそもタイヤが大きく滑らないように絶妙な駆動トルク調整ができる。結果として、フロントタイヤのグリップを効果的に使い切れるので、よく走り、よく曲がる世界が手に入る。
そのノートe-POWERに、4WDが追加されたと聞いたら、冒頭の期待感を抱くのも当然だろう。
そのシステムは2WDのe-POWERと同じく、最高出力109馬力、最大トルク254N・mの電気モーターで前輪を駆動させる。加えて、後輪駆動用に最大出力4.8馬力、15N・mの電気モーターを後方に搭載する。
これだけを聞くと、過去にもあった生活4駆? と思う方も当然いるだろう。しかし、電気自動車やe-POWERのような電動ドライブ前提の賢く緻密な制御で操られる、リヤの電気モーターの効果は絶妙であり、小さな巨人的な頼もしさを発揮した。