リチウムイオンバッテリーがクルマに使われてまだ10年
リチウムイオンバッテリーが当たり前の存在となって、まだ20年経つかどうかである。はじめは携帯電話やノート型PCなどに利用され、それら移動機器の小型軽量化や薄型化がなされた。クルマで使われるようになったのは、2009年の三菱i-MiEVが最初だ。電気自動車(EV)が市販されてまだ10年である。
ガソリンエンジン自動車がドイツのカール・ベンツによって発明されたのが1886年(19世紀)であり、それから10年後の1896年にはまだクルマは普及していない。20世紀の1908年になり、米国フォードからT型が発売され、その量産効果によって普及に漕ぎつけたのが1914年あたりからだ。発明から30年近く経ってのことである。