どんなにクルマが進化しても消耗品は存在する
どんなにクルマが進化しようとも、おそらくなくならないのが消耗品だ。各パーツは走ったり、時間の経過で劣化していくもので、交換をすることで好調を維持できる。
昔に比べると項目は減ったとはいえ、現状だと基本的なところでは、バッテリー、エアクリーナー、エンジンマウント、タイミングベルト、ブレーキ、ファンベルトが一般的だろう。今回はこれらの替え時について考えみよう。昔からあるのが、メーカー指定は最低限であって、好調のためにはもっと早く交換したほうがいいという意見なのだが、実際はどうなのだろう。そのあたりも含めて解説したい。
1)バッテリー
スターターが弱くなってきたら交換すればいいが、それでは不安なのも事実。そこで替え時の目安になるのが、バッテリーに設定されている保証期間だ。これより早くダメになることはないわけで、製品によってバラバラなのだが、これを基準に考えればいいだろう。さらに心配なら、保証期間の8掛け(80%)で交換すればいい。
2)エアクリーナー
メーカー指定は2万km毎と意外に長め。ただ、乗る場所によって汚れの進行に差が出るのも事実。安価なパーツなので、1万km毎に点検して、汚れていたら交換するのが現実的。これはエアコンのフィルターと同様だ。
3)エンジンマウント
大きく見ると、これも消耗部品のひとつ。ゴムでエンジンとミッションを支えているので、劣化は確実に進むし、そうなるとガクガクして気持ち良く運転することができない。10万kmあたりで点検・交換をしたほうが、しゃっきりとした走りが持続できる。