パーキングエリアでの家庭ゴミ投げ捨てもアメリカではありえない
そのほか、クルマに関して、日本が海外と比べてマナーが悪いといえば、家庭ゴミの問題がある。高速道路のパーキングエリアやサービスエリア、またはコンビニで家庭ゴミを捨てる人が後を絶たない。
立て看板をしたり、NEXCOが広報活動を続ているが家庭ゴミの持ち込みはなくならない。テレビ番組で、家庭ゴミを持ち込む人を直撃しても「知ったこったか!」「みんなやってるじゃないか」という攻撃的な態度を取る場合が多い。
一方、アメリカや欧州では、こうした家庭ゴミに関する話はあまり聞かない。アメリカの場合、地方自治体にもよるのだが、多くの場合はゴミの分別はせず、家の裏まで大型のゴミ収集車が来てくれる。また、アパートでは駐車場のわきに、大型のゴミ用トレーラーがあって、なんでもそこに投げ入れることができる。
そのほか、衣料や家具などの再利用を促進する非営利団体の拠点が全米各地にあり、大型の不要物はそこに持ち込む人が多い。SUVやピックアップトラックは、そんな時に役に立つ。日本の場合、都心での住環境が悪いなど、いろいろな言い訳があるだろうが、家庭ゴミの件は、クルマのマナー違反にも通じる由々しき社会問題だと思う。