運転しにくいのも旧車の魅力
まぁ、ここまではよく言われることだが、ここからはオーナー自らの主観的な旧車の魅力を紹介しよう。まずは壊れたり、よく調子を崩すのも魅力だ。プロに頼むにしても簡単なケアはできたり、してあげたほうがいいのが旧車だけに、いろいろと面倒を見てやっているうちに愛着がわく。問題がなくても日によって調子は違うし、冬場ともなれば始動にひと苦労というのも、同じく愛着につながる。
そしてあえていうのが「運転しにくい」のも魅力だ。誤解を恐れずに言えば危ないこともあるのだが、ミッションが入りにくい、曲がらない、止まらない。ステアリングは重たくて、すえ切りなんて腕がパンパン。さらにはうるさいし、初期のFFは雨のコーナーでアクセル踏むとステアリングが暴れるだけでなく、横に飛んだりした。またFRも雨だとお尻が流れて怖かったり。
でも、これらを乗りこなせるようになるのが旧車に乗る醍醐味だ。このあたりは今のクルマにはないのは確かだし、この点を魅力と感じないと旧車には乗れないかも。この微妙なところ、今のクルマを面白くするヒントが隠されている気もするのだが。