走っている以上少しずつ劣化していく
足まわりというのは常に動いているし、走行時には大きな入力が瞬間的に入ることもある。さらにボディという重量物を支えているだけにヘタリやすい部分だ。ただ、ヘタリやすいといっても、徐々に進行するので気がつきにくいだけなのだが、実際は確実に進行しているし、最終症状になると異音などの悲鳴を上げることがある。そんなサスペンションからのSOSについて、代表的な症状を紹介しよう。
1)コトコト音がする
これはブッシュなどの劣化によってガタつきが発生しているから。要はすき間ができてしまっているわけだ。社外品のスプリングにしたときも収まりが悪いと同じような音がするし、ボルトやナットのゆるみも考えられ、増締めで直ることもある。
2)ステアリング切るとギーと音がする
これはタイロッドなどに付いているボールジョイントの劣化が考えられる。内部にグリースが封入されているのだが、グリースが劣化していたり、ブーツが破れて中身が飛び出たりして、潤滑不良が起こっている。