中国では高品質の割りには価格が安いと高評価
いま、自動車業界は中国市場抜きには語れないことは誰もがなんとなく感じていることだろう。以前は主要国の模倣をした自動車を作ることが話題になっていた中国だが、アッという間に実力を付けて自動車開発・生産のレベルを上げてきた。そもそもが人口の多い中国だけに、市場のポテンシャルは計り知れない。
それはアフターマーケットでも同様で、カーカスタマイズは年々拡大傾向にあるという。それを受け、日本が世界に誇るホイールメーカーのレイズ(RAYS)は、2017年に香港、そして今年2018年に中国深センで現地販売代理店・販売店向けの商品内覧会を実施した。
RAYS WORLD TOURER in Chinaと名付けられたこちらは、広東現代国際エキジビジョンセンターで行われたALL in TUNING 2018会場内で展開されたもの。会場には、VOLK RACING、gram LIGHTS、VARSUS、HOMURA、DAYTONA、WALTZ FORGEDの各ブランドより42本のホイールが展示され、現地卸商社のZERO RACINGブースにも36本のホイールが並べられた。
登壇したレイズの三根社長によれば、前年度は売り上げが伸びており、海外からの注文も増えているが、手のかかるモノ作りのため、需要への対応は完全にはできていない。そのため2016年度より新たな設備投資を行い、2018年に鋳造に関しては完了した。2020年までに鍛造も完了する予定だということで、海外展開に力を入れていくことは明らかだ。
また、先ほど述べたZERO RACING代表のヤン社長は、近年中国でもカスタマイズの需要はどんどん増えている。中でもレイズ製ホイールは性能、品質が良い割にリーズナブルな価格でユーザーの人気が高い。中国・アジアではレイズ製ホイールのコピー商品も多い。でもそれは人気のある証拠だと捉えている。このような展示会を機に多くのユーザーが、レイズ商品に直に触れることで、本物の製品を見極めができるようになり、より本物志向になっていくことを期待しているという主旨の発言を行った。
過去にはF1マシンへのホイール供給を行ったり、今シーズンはレイズ製ホイールを装着したトヨタTS050 HYBRIDがル・マン24時間レースを制するなど、最高の品質と実力を誇るレイズ。中国でもシェアを伸ばしていくことは間違いないだろう。