日産がスカイライン伝統の2ドアクーペを日本国内から消したワケ (2/2ページ)

日産が進める車種縮小の影響もある

 日産関係者によると、近年の日産が、車種縮小に力を入れてきた影響も大きいという。伝統的な車種だった、セドリック、グロリア、サニー、シルビア、ブルーバート、プリメーラ、などが消えただけでなく、売れ筋のミニバンでも残っているのはエルグランドとセレナぐらい。コンパクトカーもノート、キューブ、マーチ。軽自動車も3車種、電気自動車はリーフ、e-NV200と、e-POWERが3車種。SUVもエクストレイルとジュークだけととにかく車種が絞られている。

 数年前まで、教習車の定番だったティーダ ラティオも姿を消し、先代のV36にあったスカイラインクロスオーバーも……。ディーラーの営業マンに話を聞いても、「もっと車種を増やしてほしい、と本社にリクエストを出しているんですが……」とのことで、グローバル=海外展開には力を入れても、国内マーケットへの期待は薄く、スカイラインも海外ではクーペを出しても、国内に投入する気はない模様。

 カルロス・ゴーン氏が失脚し、この先どうなるかは読めないが、当面、スカイラインクーペの復活は望めないのは確かで、下手をすれば、ゴーン氏がいなくなったことで、今後スカイラインブランドそのものが消滅する危機すらある! スカイラインファンとしては、非常に気になるところだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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