若者にもぜひ乗って欲しい熱い走りのセダンが日本にもある!
日本国内ではセダン需要は大きく冷え込んでおり、見かける国産セダンと言えばタクシーか社用車がほとんどといった状態だ。乗用車として使用しているユーザー層も高齢化の一途をたどっており、走りを楽しむという世代ではないのは明白となっている。
しかし、セダンというボディタイプはボディ剛性に有利なタイプであり、輸入車には多くスポーツセダンが存在していることからも分かるように、走りのポテンシャルも高い。そこで今回は走りの楽しい国産セダンをピックアップしてみたい。
1)マツダ・アクセラセダン
すでに新型MAZDA3が発表されたことで、間もなく旧型となってしまうアクセラセダンだが、スポーツセダンとしての資質は色褪せるものではない。とくにビッグトルクを発生する2.2リッターディーゼルエンジン搭載車は、6速ATとの組み合わせで、煩わしいシフト操作をせずとも強烈な加速を見せてくれる。
同様のエンジンはアテンザにも搭載され、最大トルクの数値はアテンザのほうが高いものの、車重が150kgも軽量なアクセラセダンの方がキビキビ感は上だ。上級グレード同士で比較すると90万近くアクセラセダンの方が安価という点も見逃せないポイントだ。
2)日産スカイライン
マニュアル仕様や明確なスポーツグレードが存在しないため、往年のイメージを持つファンからは認められていないフシのある現行スカイライン。しかし、実際に乗ってみるとスカイラインはやはりスポーツセダンであると強く再認識することができるはずだ。
ハイブリッド仕様は日産自慢のVQ35HRエンジンにモーターを組み合わせたもので、ジヤトコ製の7速ATは瞬時の変速を可能としており、FRらしい素直な操縦性を堪能できるセッティングとなっている。
また、ターボモデルはダイムラー製のエンジン、ミッションとなるものの、やはりシャシーセッティングは日産独自のもので同タイプのパワートレインを搭載するメルセデスベンツ・Eクラスとは明らかに違う操縦性を見せてくれるのだ。ただ、ロアグレードでも400万円オーバーという価格では、なかなか気軽に購入できるものではないのが残念なところだろう。
3)スバルWRX
もはやセダンという枠にとどめていいのかどうかすら悩んでしまうのがスバルWRXだろう。その源流は言うまでもなくインプレッサであり、ランサーエボリューションとのライバル関係は車好きであれば知らない人はいないほど有名なエピソードだろう。
そんなライバル関係も2016年にランサーエボリューションが販売を終了したことで終止符が打たれてしまった。しかし2014年にWRXとして登場した同車は年次改良を受けながら2018年現在も進化の手を止めていない。
ハイパフォーマンスモデルであるWRX STIはもちろん、リニアトロニックを搭載する2ペダルモデルのS4ですら2リッターターボで300馬力を絞り出す、名実ともにスポーツセダンと言えるモデルとなっている。