運転席まわりだけでなく後席の快適性も考えたい
6)トルクベクタリングコントロール
マツダやスバルがこぞって採用しているベクタリングコントロールも、主にエンジンの制御ゆえ、デバイスを付加することなくわずかなコストで装備できる、クルマの安定性をグーンと高めてくれる機能装備。走りの安定感を高めると同時に、車酔い防止効果も期待できる機能である。事実、マツダのG-ベクタリングコントロールは、子どもの車酔い低減効果があるとして、第10回キッズデザイン賞を受賞している。
7)後席用エアコン吹出口
快適便利装備としては、後席エアコン吹き出し口もぜひ欲しいところ。ミニバンなどでは後席用エアコン吹き出し口がほぼ装備されているが、セダンやワゴン、SUVでも後席の乗員やペットの暑い時期の快適性だけでなく、熱中症予防にもなりそうな装備である。
8)前席マッサージ機能
ここからは標準装備といっても上級グレード限定でOKの装備について。最近、感心しているのが、レクサスLSやボルボXC60、V60などに装備される前席マッサージ機能。後席用マッサージ機能はこれまでもあったが、走行中に一番マッサージ機能の恩恵に与りたいのはドライバー。
自身、1日数百kmを運転してもボルボXC60やV60で前席マッサージ機能をONにしていると、まったくと言っていいほど疲れなかった。いや、むしろ運転していたほうがリフレッシュできたほどの「やみつき装備」である。
9)シート送風機能
ボルボなどに用意されるシートベンチレーションも、夏の快適度を飛躍的に向上させてくれるやみつき装備。炎天下に止めたクルマに乗り込むと、エアコン全開でもしばらくはサウナ状態。しかし、シートベンチレーションがあれば、瞬時に背中、腰まわり、太股裏などがスースーして体感温度が一気に下がり、快適そのもの。背中の汗も引き、ベタベタせず、上着もシワになりにくくなる。
10)撥水&消臭機能付きシート
愛犬家限定としては、撥水(はっすい)&消臭機能付きシートも、さすがに標準装備とまでは言わないけれど、車内の汚れ、動物臭の付着を低減するために全車OP設定してほしいところである。
11)ティッシュボックがしまえる収納BOX
そうそう、ボルボXC40の日本車も真っ青な便利装備としてある、ティッシュボックス収納&取り外し可能なごみ箱も、花粉症の人ならずともありがたいもてなし装備。必用な人は近くにないと絶対に困るティッシュボックスの置き場って、本当に困る。ミニバンなどのトレーの上に置くと生活感丸出しだし、急ブレーキで吹っ飛ぶし、たとえグローブボックスに入ったとしても、取り出すのがいちいち面倒だ。
ということで、上記を踏まえて自身の次期愛車に必須の装備リストを日々更新しているところなのだが、歩行者、自転車対応の自動ブレーキ、ブラインドスポットモニター、渋滞追従機能付きACC(の再加速性能のいいもの)、パドルシフト、360度モニターは安全のために必須と思っている。
その上で、前席マッサージ機能があればもうすぐにでも買ってしまうだろう。もちろん、現時点でそれらすべてを叶える、予算の範囲にあるクルマはないんですけどね。犬2頭と暮らすわが家でもっとも理想に近いのは、ボルボV60ではあるんですが……高価だし、パドルシフトの装備なし。XC40モーメンタムにパドルシフトが付いて、前席マッサージ機能があれば予算的にもおそらく完ぺきなんだけどなぁ……。