ミドルサイズセダンに生まれ変わって登場
ホンダはハイブリッド車、新型「INSIGHT(インサイト)」を発表。2018年12月14日より発売を開始する。
初代インサイトは1999年にホンダ初のハイブリッドカーとして誕生。820kgの軽量ボディに排気量995ccのガソリンエンジンとモーターを組み合わせたIMA(Integrated Motor Assist)システムを搭載。当時、燃費世界一を達成した。
そして2009年には2代目が登場。ハッチバックの形状は初代を継承するも、初代が2人乗りだったのに対し、2代目は5人乗りの5ドアとなる。サイズは5ナンバーに留めつつ実用性を向上。
そして3代目となる今回の新型は、ハイブリッド専用車であることは初代から一貫して変わらないが、ハッチバックをやめ、ミドルサイズセダンとなる。ホンダのラインアップにおける新型インサイトの位置付けはシビックとアコードの中間とのこと。それでは新型インサイトの特徴をチェックしていこう。
ホンダ新型インサイトの走り
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を1.5リッター DOHC i-VTECエンジンと組み合わせて搭載。上質な走りと、34.2km/L(JC08モード)という燃費性能を両立するという。
また走行状況に応じて「EVドライブモード」、「ハイブリッドドライブモード」、「エンジンドライブモード」の3つから選択可能なドライブモードを搭載。
加えてハイブリッド車のさらなる普及を目指し、重希土類フリーモーター磁石の採用や、PCU(パワーコントロールユニット)の小型化などを実現。最大熱効率40.5%を達成した1.5リッターエンジンとの組み合わせにより、高効率で汎用性に優れたハイブリッドシステムとした。
ホンダ新型インサイトのデザイン
エクステリアにはワイドな印象を引き立てるクロームバー、フルLEDヘッドライトを採用。日本仕様の装備としてはフロントグリルを専用デザインとしたほか、トランクスポイラーを追加。
またアウタードアハンドルは手に馴染むような形状にこだわるほか、タッチセンサーの採用により施錠用のボタンを排除。シンプルで美しい見た目の実現のみならず、ボタンを押す動作が不要となっている。
インテリアには本革の風合いを表現したソフトパットなどを採用。厚さ2.0mmのクッション層を内包し、上質な柔らかさとした。インストゥルメントパネル全体をシンプルな面と線で構成した上で、各種デバイスの操作スイッチを使いやすい位置に集中配置。これにより品格と操作性を両立したという。
また7インチ高精細フルカラー液晶パネルとアナログスピードメーターを組み合わせた大径2眼メーターを搭載。マルチインフォメーションディスプレーを備え、ステアリング上のスイッチで簡単に操作が可能だ。
さらにハイブリッド車に不可欠なIPU(インテリジェントパワーユニット)を小型化し後席下に配置。これにより、ハイブリッド車であることを感じさせない居住空間と容量519リットルのトランクルームを実現した。
ホンダ新型インサイトの安全性能
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全タイプに標準装備した。機能一覧は以下。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・歩行者事故軽減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・LKAS(車線維持支援システム)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・後方誤発進抑制機能
・オートハイビーム
またHondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC2.0車載器(ナビゲーション連動)を全タイプに搭載する。
ホンダ新型インサイトのボディカラー
以下、全7色を用意。
・クリスタルブラック・パール
・コスミックブルー・パール
・モダンスティール・メタリック
・ルナシルバー・メタリック
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック(59,400円高)
・プラチナホワイト・パール(37,800円高)
・ルーセブラック・メタリック(EX・BLACK STYLE専用色、37,800円高)
ホンダ新型インサイトのグレード
LX、EX、EX・BLACK STYLEの3グレードを用意する。それぞれのスペックや価格は以下のとおり。