自分で手続きすれば節約もできて要する時間も40分ほど
■実践編
軽自動車検査協会に着いたら、まず軽自動車センターという建物で申請書や税関系といった書類の記入を行う(書類は無料でもらえる)。書類の記入は登録車と同様に自分で行うか、敷地内にある場合が多い代書屋さんにお願いすることになる。代書屋さんは千円台後半の費用が掛かり、記入する内容は車検証と新オーナーの住民票や印鑑証明書を見ながら埋められるものなので、よほど時間がないか「字を書きたくない」というケース以外は自分で書くことがほとんどになるだろう。
書類の提出後、旧オーナーと新オーナーの管轄が同じでナンバープレートをそのまま使う場合以外はナンバープレートを返納する。その後、敷地内の軽自動車検査協会の建物で新しい車検証が交付され、封印はないので新しいナンバープレートを自分で取り付ける。
1つ注意が必要なのは、年度の軽自動車税は市町村に納めるものになるため、旧オーナーの市町村への税止めという作業が必要だ。税止めは自分で行うか代書屋さんに頼むかの方法がある(筆者は代書屋さんに依頼した)。
軽自動車の名義変更は登録車以上に簡単なので、所要時間は、初めての経験だった筆者でも40分程度だった。掛かった費用は希望ナンバーや白いオリンピック記念ナンバーでなければ、以下のとおり安い。
・新ナンバープレート代(通常) 1520円
・税止め手数料 1620円
・合計 3120円
つまりナンバープレートの変更なく、税止めも自分でやれば無料である。
また軽自動車検査協会も陸運事務所と同じく非常に親切なところで、分からない点は聞けば親身になって教えてくれるので、書類さえ揃っていれば、誰でもできるだろう。
それだけに、軽自動車検査協会も陸運事務所と同様には年末年始を除く平日(午前8時45分から11時45分、午後1時から4時)しかやっていないので、時間のやりくりがしにくい人だと自分で行うのは時間的に難しいのは事実。だが、可能ならお金の節約だけでなくクルマの手続きを体験してみるという意味も含めて、自分で行ってみてはいかがだろうか。