無意味なだけでなくクルマを痛める原因になる行為も
4)アフターアイドリングがやたらと長い
ロングドライブやスポーツ走行などのあと、エンジンを守るために延々とアイドリングをしているドライバーもいるようだが、アイドリング時にはカーボンなどがつきやすい傾向があるので、長すぎるアイドリングは逆に愛車を傷めてしまうこともある。また、エンジンをかけているとエンジンルーム内の温度は下がりづらいので、その意味でも逆効果だ。
なお、ワインディングの長い下りやサーキット走行などではエンジンよりもブレーキが熱を持ちやすい。ブレーキは走行風で冷やすしかないため停まる前にブレーキをいたわりながら風を当てるようにしたい。そうしたクーリング行為を行っておけばエンジンの温度も適正になるので無用なアイドリングはしなくて済むだろう。
5)ボンネットを開けてエンジンルームを眺める
最近のクルマは遮音性なども考慮して大きなカバーでエンジンが覆われていることが多く、ボンネット(エンジンフード)を開けてエンジンを眺めていても、それほど面白味はないかもしれない。それでも愛車のエンジンルームというのは、なぜか眺めたくなるものだ。せっかく眺めるのであれば、ウエスを使ってエンジンオイルを確認したり、ブレーキフルードの残量をチェックしたりすると意味のある行為になるだろう。
ウォッシャー液は、入っていないと厳密には整備不良になるが、そうした補充も同時に行ないたい。ただし、エンジンを切った直後のエンジンルームは各部が熱くなっているので、作業は冷えてからにしよう。
6)ルームミラー合わせで一旦、顔を映してみる
映画やドラマで、クルマに乗り込んだときにルームミラーで一旦、自分の顔を映すといった演出を見かけることもあるが、そうした行為もついつい真似したくなるもの。とはいえ、複数のドライバーが使っているクルマでなければルームミラーの角度など頻繫に合わせる必要はなく、年中ルームミラーの角度調整をしているとベテランドライバーからは笑われてしまうかもしれない。
しかし、冬場になって衣服の厚みが増すとその分だけ視点が高くなる。シートポジションを変えていなくても、ミラーの微調整は必要だ。逆に、年中ミラーを調整しないと見づらいようであれば、姿勢が悪くドライビングポジションが安定していない可能性もあるので、気を付けてみるといいだろう。