クルマのSOS! 放置するとトラブル必至の異音と原因5選

正常な状態を記憶しておけば異音発生にも気がつきやすい

 クルマだけでなく、機械というのは設計どおりに組み立てられ、正常に動いていれば異音はしない。逆に異音がするというのは、なにかしらの不具合が発生している証拠となるし、クルマからの赤信号と言ってもいい。もちろん放置すれば、重大なトラブルになることもある。日頃から、クルマが発する異音には耳を傾けるようにしたい。今回はよくある5つの異音を紹介しよう。

その1)ブレーキを踏むとキーキー音がする

 ご存じの方も多いと思うが、これはブレーキバッドが限界になっているから。バッドの横に付いているピンがローターにわざと当たって摩耗を知らせているのだ。もちろん即刻交換したほうがいい。ちなみに輸入車の場合はセンサーが付いていて、警告灯で知らせてくれることが多い。

その2)ブレーキを踏むとシューシューと音がする

 リヤがドラムの場合、ディスクブレーキのように摩耗を知らせるピンが付いていないので、わかりづらい。摩耗すると摩擦材がなくなり、地金がローターに直接当たるのでシューシューと音がするのだ。

その3)ブレーキを踏むとゴンゴンと音がする

 ブレーキペダルのタッチも震えることがあるが、これはディスクブレーキのローターか、ドラムブレーキのドラムがゆがんでいる可能性が高い。つねに熱にさらされるので、どうしてもゆがんでしまうのだ。新品に交換するか、研磨して平らにするしかない。

その4)エンジンをかけるとキュルキュル音がする

 発電機などを回しているベルトが劣化して滑らかに回っていないから発生する。潤滑スプレーを吹くと消えることが多いが、根本的な解決にはならないので、交換したほうが安心だ。ちなみに、温まると消えることが多いのは、ベルトが熱で伸びたりするのが原因。温まってもするようならかなりの重症だ。

その5)ハンドルを切ってアクセルを踏むとカンカン音がする

 駆動と操舵を一緒に行なうFF車特有の現象なのだが、ホイールの裏に付いているジョイントが寿命を迎えているから。長い目で見ると消耗品なので仕方がないが、出費としては痛い。リビルト品も広く出回っているので、使うのも手だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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遠藤ミチロウ、岡江久美子

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