中古車が売れない時期が狙い目だが……
新車を買うとき、一般的にお得に購入できる時期と言えば決算期というのは知られた情報だろう。これは目標を達成することでメーカーから販売報奨金が出るためで、達成しなければゼロとなってしまうので、タイミングによってはその1台で見れば赤字となってしまうような大幅値引きも期待できるというワケだ。
一方の中古車の場合は、基本的にメーカーから報奨金が出るワケでもないので、決算期だからといって大幅な値引きは期待しにくい(超大手の中古車販売店はあるかもしれないが)。ではどのタイミングで買うのが一番いいのかというと、それは中古車がなかなか売れない時期だ。
どの時期が中古車が売れない時期かというと、年末年始やお盆、そしてゴールデンウイークなどの大型連休の前後がまず一つ挙げられる。この時期は旅行などのレジャーや帰省などで出費がかさむ時期であるから、余計な出費を控えたいという気持ちから消費が一旦冷え込むタイミングなのである。
それと同じくボーナス前も中古車の動きが鈍るタイミング。どうせクルマを買うならボーナスが出てからにしようという気持ちが働くためだ。
また、新生活が始まる4月前にクルマが必要となったユーザーがまとまって購入をするため、必要なユーザーにクルマが行きわたった新年度直後も中古車の動きが鈍る時期となる。
ただ、こういった時期に中古車を購入したとしても新車のように大幅な値引きというのはなかなか難しい。というのも、中古車というのは仕入れ値がある程度決まってしまっているので、必然的に乗せられる利益の幅も決まってしまっているためだ。また、業者オークションも存在していることから、仕入れ値を割るような価格でユーザーに提供するくらいならもう一度業者オークションに出品してしまったほうが損が少ないという場合もある。
中古車というのは1台1台状態が異なるため(新古車は除く)、値段ばかりに気を取られていると最良の個体を逃すことにもなりかねない。そのため「安く買えたらラッキー」くらいの気持ちで臨むのがいいだろう。