通常モードなどで省燃費運転を試してみるのもアリ
それは前述のように平均的なドライバーが多少ラフな操作をしても燃費に悪影響を与える急発進をしないようにマイルドにしているためだが、上級ドライバーからするとそうしたマイルドな特性を「反応がダル」と感じてしまうこともあるだろう。
思い通りに動かせないことはストレスにつながるし、結果的にはクルマが「上手な省燃費運転」をさせてくれないということにもなる。基本的にECOモードというのは丁寧な操作をするスキルに劣るドライバーでも、それなりのエコドライブがしやすいモードであって、本当に上手いドライバーにとっては文字どおり「足かせ」となってしまうこともあるというわけだ。
その意味では、ある程度ドライビングに自信がついてきたら通常モードなどで省燃費運転を試してみるのもいいだろう。かつて、日本のトップカテゴリーで活躍していたレーシングドライバーに燃費運転のコツを伺った際に「スポーツモードで走るとATのセッティングを含めて速度がコントロールしやすいので燃費運転がやりやすい」という人がいた。ミリ以下の単位でアクセルコントロールができるようになると、その域に達するのかもしれない。