この記事をまとめると
■最近ドライブモードを選択できるクルマが多い
■「ECO」は燃費に良いモードとされている
■しかしつねに「ECO」モードにしておくのが最善とは限らない
腕によってはアクセルワークに対する反応がリニアなほうがいい
ハイパフォーマンスより省燃費性能がセールスポイントになって久しい。そのため、いわゆるエコカーと呼ばれるクルマでなくとも、「ECO」をイメージさせるドライビングモードが設定されている。多くの場合、アクセルペダルの反応がマイルドになって急発進などをしづらくなり、エアコンの制御も燃料消費が少なくなるよう緩めの設定となっている。
こうしたECOモードでのドライブ、たしかに大多数の、平均的なドライバーにとっては省燃費運転になりやすいが、腕のたつドライバーにとっては走りづらく感じる面もある。なにより、本気のエコドライブには応えてくれない。
公道で周囲に迷惑をかけないエコドライブのためには先読みをして微妙に速度を調整する必要がある。具体的には、アクセルの開度を微妙に変えることで流れに乗りつつ、不要な加速も減速もしないよう走らせることが大切だ。そのためにはアクセルワークに対して加減速がリニアに反応してくれる必要があるのだが、多くのECOモードでは、そうしたリニアリティを犠牲にしている。