走り屋たちが恐怖した! 手に汗握るジャジャ馬スポーツカー4選 (2/2ページ)

爆発的な加速力を持つもブレーキが利かないモデルも……

3)三菱ギャランVR-4

 当時4気筒では最強のパワーを誇ったインタークーラー付ターボエンジンの4G63と4WDシステム……もっと言えば4VALVE、4WD、4WS、4IS、4ABSの全部載せで作ったクルマがギャランVR-4だ。その動力性能は目を見張るものがあったが、その反面、驚くほどブレーキがプアーだった。

手に汗握るスポーツカー

 アクセルを踏めばスポーツカー真っ青の加速力を誇り、最高速度も200km/hは軽々と出たが、高速域からフルブレーキをすると一発でフェードしてしまうようなことも……。エンジンパワーに対してブレーキ容量のバランスがとれていなかったという意味で、手に汗を握らされるクルマだった。

4)フェラーリ348

 348は1989年、平成元年に登場。国産車でいえばR32GT-Rと同い年だが、その初期型は平成のクルマとは思えないほど、直進安定性が悪かった。フェラーリ製の300馬力を発揮するV8エンジンで遅いわけではないが、ボディ剛性やタイヤの問題もあり、高速道路でもまっすぐ走らなくて怖いという個体が多かった。手に汗握るスポーツカー

 それに比べ直接のライバルといわれたホンダNSXの直進安定性は見事。ハンドリング=コーナリングというイメージがあるが、ハイパフォーマンスカーであればあるほど、まずはまっすぐ走ること=直進性がいかに大事かを教えてくれたクルマだった。

 他にもマツダのAZ-1やホンダのS2000の初期型など、ちょっと手に汗をかくような手ごわいクルマもあったが、これらはスキルさえあればご愛嬌の範囲。手に汗握るスポーツカー

 初期型と後期型でだいぶクルマの印象が変わったクルマもあるため、改めてクルマのセットアップというのは難しく、そして奥深いモノだということを覚えておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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