下手くそ棒などと揶揄されたアイテムも
オプションカタログを見るのも、そのクルマの個性がわかったりして新鮮だったりする。どのクルマにも付く汎用品とそのクルマ専用のアイテムに分かれるが、なかには、「今でもまだあったのか!」と懐かしく思うものもあったりする。今回は、今でもラインアップされているが、今では装着率がかなり下がっている往年の超メジャーなオプションを3つ紹介しよう。
その1 コーナーポール
バンパーの先端。とくに運転席とは反対の左側は擦りやすいということから、ご用意されているのがこちら。ソナーやセンサー全盛の今でも現役で、ただのポールというシンプルさが長生きの理由か。
「下手クソ棒」なんて揶揄されたこともあったけど、今改めて使って見ると、見切りが抜群かつ迅速につかめて便利だったりする。ただ見た目が……。昔あった必要なときだけ電動で伸びるタイプならかっこ悪さも最小限か。今でもたまに見かけて気になるのか運転席側に付けているクルマ。別にダメというわけではないが、意味はあまりないかも。ちなみに左右両方に付けているのを見たのはビックリ!
その2 金バッチ
クルマがステータスだったからか、結構普通に見かけたのが金色のエンブレム。もちろんメーカーは、標準で金を付けるという冒険をしないわけで、オプションで用意されていた。今でもカタログを見ると用意されている車種がある。メーカーの側もメッキの色を変えるだけで用意できるというお手軽さもあるのだろう。
その3 レースのシートカバー
シートの素材自体が良くなっているので、カバーを付ける必要性自体が薄れているものの、品格アップには欠かせないのか、レースのシートカバーは実用セダンを中心に今でも用意されている。
その昔は普通に見かけたものだが、クルマが家の次に大きな買い物と言われた時代で、リビングと同じ感覚で車内を捉えていたから、普及したのかもしれない。またリヤのカーテンというのも同類と言っていいだろう。オプションではないけど、汚れ防止とオシャレ度アップのため、Tシャツをシートに被せたり、バンダナをヘッドレストに巻いたのも流行ったのも、クルマが輝いていた時代のいい思い出だ。