昭和の少年が恋い焦がれたクルマたち! スーパーカーブームを作り上げた名車6選 (2/2ページ)

日本のテストで正真正銘300km/hをクリアしたのはあのクルマ!

4)ランボルギーニ・ミウラ

 ランボルギーニ・ミウラもスタイリングありきのスーパーカー。デザイナーはベルトーネに在籍していた頃のマルチェロ・ガンディーニ。そして車体設計はジャンパオロ・ダラーラ。F1のハースチームのシャシー製作をはじめ、F3やGP3、フォーミュラEなど、ほとんどのフォーミュラカーの車体を供給している
、あのレーシングコンストラクター、ダラーラの創業者が担当。しかしミウラに関してはほとんど見切り発車の状態で生産がはじまり、未完成のまま世に出てしまったようなもの……。

スーパーカーブーム

 980㎏の車体に3.9リッターV12気筒エンジンを横置きに搭載し、350馬力(P400)で最高速は300km/hに達すると標榜していたが、それを納得させるだけの先進的なスタイリングを持っていたのがミウラの最大の特徴。また、発展形のレーシングバージョンで、幻といわれたイオタの存在が、ミウラ伝説に厚みを持たせている。スーパーカーブーム

5)ロータス・ヨーロッパ

「サーキットの狼」の主人公、「ロータスの狼」こと風吹裕矢の愛車として作品中で活躍したクルマ。

 NAの1.6リッター直4エンジンで、スーパーカーといえるのか? という論議はあるが、全高1067mmのペタンコのボディに、700kgの超軽量ボディ、そしてミッドシップレイアウトなら、十分スーパーカーの条件を満たしているのではないだろうか。スーパーカーブーム

 天才的な設計者、コーリン・チャップマンが公道を走れるレーシングカーとして企画したヨーロッパ。スーパーカーエイジに与えた影響の大きさから考えても、このクルマを抜きに、日本でスーパーカーは語れない。

6)デ・トマソ パンテーラ

 アレハンドロ・デ・トマソが創業したイタリアのスーパーカーメーカーで、デ・トマソ社とフォードがタックを組んでスーパーカーの大量生産化を目標に開発・販売されたクルマだ。車体設計はミウラなどを設計したあと、ランボルギーニ社から引き抜かれたジャンパオロ・ダラーラが担当。フォード製の5.8リッターアメリカンV8エンジンを縦置きのミッドシップに搭載し、かなりレーシングカー的な手法で設計。スーパーカーブーム

 伊米合作、あるいはOHVのアメリカンV8エンジンなんてスーパーカーらしくない、または、カロッツェリア ギアが担当したスタイリングが、ちっともスタイリッシュではない……といったイメージから、スーパーカーファンの人気は芳しくはないが、動力性能はほかのスーパーカーに劣らず、とくに加速の伸びは只者ではなかった。スーパーカーブーム

 ちなみにチューニングカーによる最高速アタックが過熱し、どのクルマが300km /hの壁をに最初に突破するかを競っていた頃、1981年11月に谷田部で夢の300km /hオーバー=307.69km/hの大記録をマークしたのが、他ならぬデ・トマソ パンテーラ、通称「光永パンテーラ」(光永は、オーナーの名前)だった。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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