車内外のキズは付いてもすぐに直す
最近は残価設定ローンなども一般化し、クルマを購入するときに売却時の事も含めて検討する人も少なくなくなってきた。残価設定ローンとは、3年や5年後などにクルマに残る価値を逆算し、その額を引いた額でローンを組むというもので、月々の支払額を少なくできるメリットがあるものだ。
この残価設定ローン、最後は当然クルマを返却すれば残った残価はクリアになるのだが(諸条件はあるが)、じつは他の買取店などで査定して残価を上まわる金額が提示された際は、そちらに売却することもできるのである。その場合の差額はユーザーの手元に残るので、次の車両の頭金などに回すことも可能であるから、残価設定ローンでも値落ちさせない乗り方が重要と言えるだろう。
もちろん、一番高値が付くのは走行距離が少ないということだが、今回はそれ以外の方法で値落ちさせない方法を探ってみたいと思う。
1)外装はもちろん内装を奇麗に使う
当然、外装を奇麗に保つというのはマストで必要な案件だ。キズを付けない慎重な運転はもちろんだが、万が一キズがついてしまったときは早めに補修をすることでサビの発生などを防ぎ、それ以上の劣化を止めることに努めたい。
また、外装以上に気を使いたいのが内装だ。特にシートの汚れやダメージは補修に手がかかることが多く、見ための印象も悪いため気を付けたいところ。なるべく車内での飲食も控え、喫煙もしないほうがベストだろう。シート表皮は乗り降りなどのときに衣類と擦れることで劣化が進むので注意したい。
2)点検整備、車検はディーラーで
クルマの調子を保つ点検整備をキッチリ行うことは当然だが、しっかりとした記録簿が残るディーラーでの整備はプラス査定となる可能性が高い。昔はディーラーでの点検整備は割高というイメージがあったが、今は点検パックなどの設定もあり、車両ローンにまとめることもできるため、それほどハードルは高くないだろう。
3)カスタムは戻せる範囲で
せっかくの愛車だから、オンリーワンを目指すためにカスタマイズをしたいというユーザーもいるだろう。しかし、カスタマイズをした分だけ査定がアップするかというとそうではない。むしろ極端なカスタマイズはマイナス査定となってしまうこともあるのだ。スポーツカーに装着したスポーツパーツなど、中にはプラス査定となるものも存在するが、できればノーマルに戻せる範囲でのカスタマイズをオススメしたい。当然、交換した純正パーツは捨てずに保管しておく方が吉だ。
もちろんいくら気を使って維持していても、数年後にはその車種が超不人気車種となってしまう可能性もゼロではない。そんなとき、残価保証型の残価設定ローンを利用していれば市場価格が暴落しても当初の金額で引き取ってもらえるので、どちらに転んでもユーザーに有利といえるのではないだろうか。もちろん、残価を保証しないタイプの残価設定ローンでは使えないワザではあるのだが……。