オルタネーターの発電量以上に使用すればバッテリーは上がる
バッテリーがないとエンジンをかけることはできないし、場合によっては走ることもできない。そう考えると、すべてのクルマは電気自動車と言っていいのだが、そもそもバッテリーが上がったり、ダメになってしまう原因はなんなのか? 改めておさらいしてみよう。
その1 寿命
最近はバッテリーの性能もよくなり、メンテナンスフリー化が進んでいるだけに、その存在に対する意識が薄くなっているのは事実。エンジンオイルなどもそうだが、バッテリーをいつ換えたかもわからず、いきなり寿命を迎えてしまう。車検もとりあえず通すだけという人が増えているのも拍車を掛けている。
その2 ライトなどの消し忘れ
バッテリーを上げてしまう王道だろう。最近のクルマは保護制御が働き、自動で消してくれるが、そうでないクルマも多く、油断は禁物。
その3 寒さ
バッテリーが寒さに弱いのはご存知だろう。目安としては気温25度を基準にして、10度下がる毎に性能も10パーセント落ちるとされている。つまり0度になるだけで、バッテリーに問題がなくても性能は3/4になってしまうのだ。これは新品での話しで、劣化しているとさらにダメージは大きい。スキーに行って、朝起きたら上がっていたということもあり得る。
その4 暑さ
基本的には寒さよりは暑さに強いとされているが、JAFの出動理由を見てもわかるように、夏場もバッテリーのトラブルは多い。とくにここ最近の酷暑だと、内部のバッテリー液が蒸発しすぎたりして、一気にバッテリー上がり&寿命という例も増えている。
その5 電装品の付け過ぎ
勘違いしている人もいるのだが、基本的にはバッテリーは始動時だけ。つまりスターターを回すのに使われ、かかってしまえばあとは発電機から電気でまかなう。ただし、最近はアイドリングストッフが普及したことで、停止時はバッテリーの電気を使うようになっているし、電装品を付けすぎると発電だけではまかなえなくなり、バッテリーの電気を使うことにもなる。そうすると、バッテリーの電気がどんどんとなくなり、最悪の場合、上がってしまう。