見た目以上の上質感を演出するクルマも
かつての80~90年代、日本には「デートカー」というカテゴリーがあって、六本木のカローラ=赤いBMW3シリーズやホンダ・プレリュード、初代トヨタ・ソアラなどがその代表格だった。そんな時代を知る、今の大人が乗るべきデートカーを紹介する。
1)DS7クロスバック
その筆頭がDS7クロスバック。エクステリアの堂々たる存在感もさることながら、キラッキラのインテリアはフレンチラグジュアリーの極み。クルマデート百戦錬磨の大人の女性でもこれには酔いしれるはず。しかも乗り心地ときたら、大海をいくクルーザーのようなふんわりタッチ。クルマで女性を落とせるなど妄想にすぎないが、こいつはそれを可能にしてくれそうなセクシーさがある。
2)DS4
DS7クロスバックではサイズも価格もちょっとね……というなら同じくDSのDS4である。頭上まで広がる大きなパノラミックフロントウィンドーから夜空、雨のしずくを見上げながらのドライブはロマンチックそのもの。もっと言えば、DS7クロスバックもそうだが、ちょっとクルマ好きな女性にさえ「DS」と言ってもなんだか分からないところもミステリアスな時間を演出できよう。セクシーな本革シートを選べば、大人のデートカーとしての完成度はさらに高まる。
3)VWアルテオン
費用対効果……という意味では、VWアルテオンがずばぬけている。中身はほぼパサートで549万円からの値付けながら、その流麗にもほどがあるスタイリングはスーパーカーを彷彿させるもの。デジタルメータークラスター付きのグレードなら、先進感も抜群でさらなるスーパーカー感を演出。インテリアそのものに色気はないものの、エクステリアと、とても値段に見えない存在感がもたらす、費用対効果の究極である。3色のシートカラーと6色のボディーカラーから、好みのコーディネートが選べる、より大人のデートカーとしてふさわしいアルテオンEleganceも登場した。
と、輸入車ばかりを取り上げてきたが(あえて大人の女性が知り尽くしているメルセデス・ベンツやBMW、アウディは意図的に外しました)、国産車のファミリーカーでも現代の大人のデートカーにぴったりな車種がある。
4)トヨタ・カムリSW
たとえばトヨタ・カムリの新しいWS。エクステリアは北米仕様のカムリスポーツと同じで、とくにルーフをブラックに塗り分けたアティチュードブラックマイカ×ダークブルーマイカメタリックのツートーンカラーのスタイリッシュさは「ただ者ではない」オーラさえ漂わせる。オーソドックスなセダンでありながら、クラウンともノーマルカムリとも違う、大人のスポーティーテイストを演出できる1台。予算に余裕があるならレザーパッケージを狙いたい。
5)スバルXVアドバンス
これからの季節、手ごろな予算で白銀の世界へと大人の女性を快適安全にエスコートできる1台がスバルXVアドバンスである。こう言ってはなんだが、オールロード性能に定評あるフォレスターよりはるかにスタイリッシュ。そのラグーンブルーパールのボディーカラーは、クロスオーバーSUVのごつさをオブラートに包んだ爽(さわ)やかな印象をアピール。
モーターアシストのある(マイルドHV)2リッター水平対向エンジンの濃厚で大人っぽさ満点の回転フィール、乗り心地の良さは、決して派手ではないクルマながら、ドライブの心地よさ、どこまでも走っていたくなる快適感、高揚感に直結。助手席からも見やすいセンターディスプレーにはさまざまな情報が美しく表示され、ドライブ中の話題にもこと欠かず、飽きさせない。そしてスバル自慢のAWD、Xモードによって雪道も余裕を持って走ることができる。その余裕が、目的地に着いてからのアクティビリティー、夜の!? パワーにつながったりしたりして……。