自動車技術の進化で失われていった言葉も
流行語も含めて、単語、言い回しなど、時代毎に言葉というものは変化していく。もちろん自動車関係の言葉だって例外ではない。今は死語でも、当時はナウかった言い方などはけっこうあるのだ。昭和の時代に使われていた、今やおじさんたちが愛した言葉たちを振り返ってみよう。
1)セコンド、トップ
意味としては2速、トップギアを表しているのだが、MT車が減って、シフトアップ&ダウン自体が馴染み薄くなってきているゆえ、トップギアと言われてもピンとこず。さらにセカンド(2速)をセコンドと訛り気味に表現されても、意味不明である。
2)逆ハン
逆にハンドルを切るから、逆ハン。つまりカウンターステアのことを指すのだが、FR全盛だった頃は、後ろが滑ったら逆ハン当てて〜、などと言っていたものだ。
3)ウイング
レース車両ではまだ残っていて、ウイング形状などと言うが、市販車ともなると今や絶命。エアロやスポイラーのほうが今風で、あのウイングすげーなぁとというのがおじさん的。
4)ガス
どっかでガス入れなきゃなぁ。別にタクシーのようにLPガスを入れるわけではなく、ガソリンのこと。ガス欠に名残りがあるが、ガス満は死語。満タンが今では自然だ。
5)4発
4つ爆発するから、4気筒。6発なら6気筒だ。気筒が多い方が偉いヒエラルキーがあったり、エンジンそのものについて語るのがクルマ好きの真骨頂だった時代ゆえの表現だった。今ではダウンサイジングやハイブリッドなどの普及で、気筒数をあまり意識せず。するにしても別に4気筒でいいじゃない! といったところ。
6)アルミ
アルミはアルミだろう。それは確かに正しい。ただ、おじさんたちの時代はアルミと言えばアルミホイール。それだけありがたい存在だっということだ。今は普通にアルミホイールだ。同じ扱いでスチールホイールは鉄チンというのが当たり前だった。
7)カーキチ
カー●●違いを略して、カーキチ。言わなくなりましたね。いまでは差別用語とされていることも影響しているか。というか、クルマ好き自体が激減。ありがたくもないことから、今やクルマ好きが標準化していると言っていい。エンスーというのも、バブルあたりから新しい風を吹き込んできたが、最近では死語になりつつあるかも。