インテリアはデザインセンスも造り込みも素晴らしい。スポーティかつ実用的でステッチが縫い込まれたステアリングやダッシュボードの仕上がりも丁寧だ。これまで見てきた中国車とは明らかに質感が異なる。LINK & CO 03画像はこちら
エンジンを始動。シフトセレクターをDレンジにセットして走行開始だ。エンジンは極めて静かで振動も少ない。乗り心地や快適性に厳しい中国ユーザーに配慮した仕上がり。トランスミッションもトルコンのようにすスムースでシフトショックがない。ステアリングスポークのパドルを操作すると、小気味よく変速する。どうやらDCT(ツインクラッチ)を装備しているようだ。直線区間で試すと7速まであるDCTであることがわかった。LINK & CO 03画像はこちら
コーナーのターンインではステアリングのレスポンスが適切で、スムースにライントレースできる。旋回Gの高まりに呼応して穏やかにロールが発生。決してハードなサスペンションではなく、ストロークを大きくとってバンプステアも穏やかに設定してある。やや急激なステアリング入力を与えてもタイヤがしなやかに変形し、不快な腰砕け感やスキール音は発生せず、スキッドスリップ振動も起こらない。LINK & CO 03画像はこちら
車体は剛性が高く、異音も起こさず極めてスムースに旋回していく。100Rの高速コーナーや後半の登りテクニカルセクションでも次元が高く、コントロール性に優れスタビリティのあるハンドリングに終止している。セダンボディゆえ前後の重量配分も極めて良く、ハードブレーキングからのターンインや急旋回中のタックインでもリヤタイヤがしっかり接地していて破綻しない。フロントは軽く、ステアリングへのフィードバックもしっかりしていて好感が持てる。LINK & CO 03画像はこちら