庶民でもイケる200万円以下で購入可能な本格中古スポーツカーの世界

思いっきり走りを楽しみたいならこれだ!

 軽自動車でも200万円クラスが珍しくなくなってきた昨今だが、 中古車となればアンダー200万円でも、本格的なスポーツカーがけっこう選べる。そこで今回は、メーカー毎に具体的な車種を挙げてみたいと思う。

・日産

 日産でいえばスカイラインのER34 25GTの平均価格が、140万円ぐらいだ。フェアレディZもZ34が約200万円、Z33なら約75万円ほどとお値打ち。ちょっと旧くて速さは劣るが、シャシーバランスの良さとZらしいスタイリングのZ33は、ちょっとお買い得感がある。

・ホンダ

 ホンダスポーツの中ではS2000が一番オススメといえる。しかし、価格は高めで200万円前後のクルマが多く、タイプRシリーズも強気な価格が続いているが、強いて言えばシビックRユーロ(FN2)。ボディサイズがシビックらしく、「タイプR」の走りが楽しめ、平均価格は160万円ぐらい。現行車のS660は、まだ中古車でも180万円が平均なので、コスパ的にススメられない。

・トヨタ

 トヨタ86(スバルBRZも)の中古車が、ようやく190万円ぐらいになってきた。これがもう少し値下がりして、150万円ぐらいになれば、入門者として魅力的になってくるのだが……。

コスパがいいのは60万円前後のMR-Sだ。本格ミッドシップで、ミッドシップらしいフットワークのMR-Sはデザインはともかく、走りは楽しい。平均価格が50万円を切っている、セリカの最終型も穴場的存在といえる。

・マツダ

 マツダといえばRX-7だが、FD3Sは250万円ぐらいの相場で推移しているので、予算オーバー……。一方、優れたハンドリングマシンでもあるRX-8は、60万円前後とけっこうお得。ロードスターは、NDの中古が220万円と高く、NCが105万円、NBが50万円、NAが75万円ぐらいの相場。コンディションと値段を考えると、NCが一番オススメといえる。

・ダイハツ

 ダイハツのコペンも、初代が約70万円。現行の中古車は160万円ぐらいなので、現行コペンを買うのなら、ホンダS660の方がスポーツカーらしいかもしれない。

・インポートカー

 じつは200万円あれば、輸入車のスポーツカーもターゲットに入ってくる。例えば、あのポルシェの初代ボクスターも130万円ぐらいで出回っているし、BMWのZ4だって初代は85万円が相場。VWの4WDのスーパースポーツモデル、「R32」だって50万円ぐらいで探せるのだから、ヘタな国産車よりずっとお得だ!

ルノー メガーヌも先代なら200万円ぐらいが平均。アルファロメオ・ミトも中古なら100万円ちょっとで探せる。走り屋が乗り倒したような国産スポーツの中古車を買うなら、輸入車スポーツのほうが、スポーツカーの本質を堪能できていいかもしれない。もっとも、ランニングコスト、メンテナンス代、パーツの豊富さは、国産車にアドバンテージがあるが……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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