大排気量のアメ車はやっぱり燃費も極悪だった
4)シボレー・アストロ
これもバブル時代に人気のあった、アメリカ製の元祖ミニバン。2トンを超える巨体に、V型6気筒4.3リッターエンジンを搭載し、燃費は3〜5km/Lといったところ。アメ車らしさは満点だが、ボディサイズも燃費の悪さも、“ミニ”バンの概念から大きくはみ出している。
5)ジャガーXJS
グループAレース、国内ではインターTECでも活躍し、非常にかっこいいイメージがあるジャガーXJS! 5.3リッターのV12気筒エンジンを3速ATで優雅に乗るためのスポーツクーペ・コンバーチブルなので、燃費には目をつぶるのが基本!? 実際の燃費は5km/L前後といったところだ。
6)ランボルギーニLM002
ランボルギーニは、カウンタックのころから燃費が悪いことで知られていて、じつはムルシエラゴも、米国EPA(環境保護局)が発表した「燃費ガイド」で、市街地3.4km/L、高速5.53km/Lで、4年連続ワースト1位(2007〜2010年)を記録している!
しかし、そんなムルシエラゴですら目ではないのが、ランボルギーニ LM002。燃費は、なんとリッター0.9km。軍用に開発された不整地用のオフローダーに、カウンタックのエンジンがベースの5.2リッターのV12気筒エンジンを搭載。車重は2.7トンもあり、燃料タンクは290リットルと桁外れ。
300リットル近いガソリンを給油しても、たったの261kmしか走れないなんて、石油会社の重役しか乗れない(!?)し、当然、戦場での兵站を考えれば……いまのF1マシンのパワーユニット=1.6リッターハイブリッドターボ(700馬力以上)でも燃費はリッター2km以上と言われているので、LM002のようなクルマは、もう二度と出てこないだろう。