ビッグスケールならではの再現度に思わずウットリ
市販車からレーシングカーまで、さまざまなモデルカーをラインアップするKYOSHO。1/12と1/18サイズをラインアップし、旧車から現行車まで忠実に再現する同社のSAMURAIシリーズの最新作として、「NISMO R34GT-R Z-tune」が2018年11月に発売される。1/12サイズで、3万4560円(税込み)となっている。
日本のみならず、海外でも高い人気を誇る日産スカイラインGT-R。とくに映画の影響もあり、第2世代と呼ばれるR32/R33/R34は高値で取引されているほどだ。1989年から2002年までの13年間で、限定車やコンプリートカーなど、さまざまな派生車種も誕生している。そのなかで、とりわけ人気が高いのが第2世代最後のR34GT-Rをベースに、日産のモータースポーツ活動を担当するニスモがノウハウを注ぎ込んで開発したコンプリートカー「Z-tune」だ。
走行距離3万km以下の極上ユーズドカーをベースに、車体はバラバラに分解した上で新たにボディ補強などを施しながらハンドメイドで組み立てられている。名機RB26DETTは2.8Lまで排気量をアップし、500馬力を発揮するZ2エンジンなど、まさにレーシングカーのように仕立てられた1台。わずか20台のみの限定販売で、1690万円という値が付けられた名車だ。
今回、1/12サイズというビッグスケールでモデル化された。SAMURAIシリーズで1/12サイズは過去4車種しか販売されていないという。大きくなるほど細部までの徹底した再現が求められるため、それだけ高い完成度を誇る1台に仕立てられている。
このようなモデルカーは車体底部などは簡略されるものだが、このZ-tuneには可能な限り再現したこだわりが見える。オリジナルのチタンマフラーの取り回しや、車体後方に設置したトランスミッションおよびリヤディファレンシャルギヤの専用オイルクーラーなど、Z-tuneを構成する上で重要なアイテムをきちんと再現している。これは、1/12サイズという大型サイズだからこそ為せる技といえるだろう。
もちろんボンネット/フロントバンパー/フロントフェンダーなどの専用エアロパーツもきっちり再現。ニスモが所有する実車を、3Dスキャナーなどを駆使してデータ化し、CADで忠実にモデリングしている。写真ではまるで実車かのうような重厚感とオーラを放っている。
インテリアもエアコンやオーディオ、メーターパネルといった細かな部分まで忠実に再現。徹底したディテール再現のためドアの開閉機構は持たないのだが、それにもかかわらず細部までこだわるとは、KYOSHOの意気込みがひしひしと感じられる。
実車は9月29日(土)〜30日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて開催される全日本模型ホビーショーで披露される。数量限定のため完売は必至のこのNISMO R34GT-R Z-tune。ぜひ実物のクオリティの高さを実際に見て確かめてほしい。