右ハンドルもラインアップ! カタログモデルのアルピーヌA110の詳細をチェック

走りに特化したピュアと快適性も備えたリネージの2本立て

フランスの名門「アルピーヌ」が復活したことをご存じの方も多いだろう。日本に先行導入された“A110プルミエールエディション”と呼ばれる初回モデルは世界限定1955台で、日本向けには50台が用意されたのに対し、1021人もの購入希望が寄せられた。そして待望のカタログモデルが発表された。気になる詳細をお届けしていこう。

今回導入されるのは「ピュア」と「リネージ」と名付けられた2グレード。今年3月にジュネーブモーターショーで発表されて以来、アジアでは初披露となる。

1台は「ピュア」と呼ばれる走りに特化したグレードで、エクステリアは18インチアルミホイールやフロントソナー、リヤカメラが装備されている。

インテリアには、プルミエールエディションにも採用された1脚13.1kgと非常に軽量なサベルト製フルバケットシートが鎮座する。また、ステアリングはプルミエールエディションがアルカンタラレザーを採用していたのに対し、「ピュア」はフルレザーとなっている点も見逃せない。

もう1台の「リネージ」は、日常でも使いやすく、長距離でも不満なく移動できる装備となっている。エクステリアは、初代A110や後継モデルのA310のホイールデザインを取り入れた18インチアロイホイールを採用。ピュア同様にフロントソナーとリヤカメラを備えて実用度も高められている。

「ピュア」との一番の違いは、同じサベルト製でありながらリクライニング機構とシートリフターを採用していることで、ベストなシートポジションを導き出すことができる。またシートヒーターも備えており、寒い日でも快適にドライブすることが可能だ。さらに、FOCAL製軽量サブウーファーを助手席後ろに採用したことで、迫力あるサウンドを堪能できる。それでいて、重量増加は「ピュア」よりもわずか20kgに抑えた1130kgとなっているのだ。

プロダクトダイレクターのフレデリック・ブレンさんによると「エアコンの吹き出し口やセンターコンソールのカーボンに、『ピュア』はマットを使用し、『リネージ』にはブリリアントを採用しています。他にも、『ピュア』のブレーキキャリパーにはブルーアルピーヌを使用していますが、『リネージ』は黒になっています」と、細かな色使いの違いを話してくれた。

アルピーヌ・ジャポンCOOのトマ・ビルコさんは「6月のレセプションで紹介をさせて頂きましたとおり、カタログモデルを披露させて頂きました。先行して販売した50台限定のプルミエールエディションは、これから納車が始まる予定です」

「まずは、9月25日から10月24日まで先行予約販売を行います。WEBサイトで受け付けています。ヨーロッパでは非常に大きなバックオーダーを抱えており、プルミエールエディションの納車が年末までかかる見込みで、『ピュア』『リネージ』に関しては2019年から本格的に納車が始まる予定です。ですが、日本では年末までにカタログモデルの納車を始める予定です。つまり日本のユーザーが世界最初のオーナーとなるのです」とコメントした。

また、発表会では今回会場には来場できなかったアルピーヌのコマーシャルダイレクターを務めるレジス・フリコテさんのビデオメッセージが流された。

「今年6月22日、フランス大使館公邸において日本で初めて新型アルピーヌA110を紹介いたしました。その際は、非常に多くの方々から高い関心を寄せて頂き大変光栄に思っています。われわれは日本のマーケットを非常に大切に考えています。アルピーヌが取り扱うディーラーは、14店舗がオープンする予定です」

「今後アルピーヌのショールームでは、お客さまに素晴らしい体験をして頂きたいと思っております。もちろんディーラーでは試乗もしてただけます。購入後も安心して乗って頂けるよう、対応させて頂く体制もも整えています。日本のお客さまはとてもパッションがあり、繊細なところにも価値を感じて頂けることでしょう。このA110のパフォーマンスと走りを、きっと気に入って頂けると信じています。コックピットでハンドルを握ったとき、そしてドライビングが終わってクルマを後にしたとき、笑顔で満足感を感じることができるでしょう」と語った。

さて気になる価格は「ピュア」が790万円〜811万円。「リネージ」が829万円〜841万円となっている。なお、両グレードともに右ハンドルと左ハンドルを選択することが可能だ。


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